okatake2013-04-14

今朝の「朝日」書評欄から、めずらしく二ヵ所切り抜く。村上春樹と中田信。
いまから、どんなふうに略されて呼ばれるか、賭けをしたいような長いタイトルの春樹の新作。昨日、ベッドでごろごろしながら一挙読了。これまで読んだ春樹作品から、いくつかパーツをつなぎあわせたような内容。死と孤独。精神を病む女性。代行。謎解きのための彷徨。「朝日」では佐々木敦が手堅く紹介している。思わせぶりと言えば思わせぶりな作風は相変わらず。そして読ませる。漱石「こころ」をちょっと思いながら読む。
『古本道場』を作ってくれたポプラ社鎌田さんから『シノダ課長のごはん絵日記』が届く。平凡なサラリーマンが23年間、欠かさず描き続けた食事絵日記をそのまま本に。
筑摩のクボタクくんからは、獅子文六『コーヒーと恋愛』ちくま文庫獅子文六の傑作『可否道』を文庫化。解説は曽我部恵一。ひさしぶりに再読してみよう。
今日は手つかずでいた大仕事を一挙にやるつもり。
西東三鬼『神戸 続神戸 俳愚伝』に慰められる。年譜みると、61歳の生涯は、職業も住所も一所にとどまることなく、回転するコマのごとし。
ヨーヨー・マが弾くドヴォルザーク「チェロ協奏曲」を重いっきりボリュームを上げて聴く。ベルリンフィル。指揮はマゼール。1986年の録音。
小山田浩子『工場』読み始めるが、なにか新しい才能にかちっとぶつかったような手ごたえあり。まだ、読み始めでわからぬが。