okatake2013-04-08

今週12日から最終日曜まで、西荻古書店「モンガ堂」さんで、拙著『上京する文學』(新日本出版社)のフェアが開かれます。作家の似顔絵入りサイン本販売とともに、本に登場する作家の本が販売されるようです。店内で古本市も行われる。ぼくも古本を出して参加しますし、なるべく足を運ぶつもり。近隣の方、ぜひお出かけください。
http://d.hatena.ne.jp/mongabook/20130330
庄野潤三『野菜讃歌』収録の「私の履歴書」によると、庄野さんが九大へ進学したのは、師・伊東静雄のすすめがあったから。大阪で育ったあなたが、東北などへ行ったら、いっぺんに風邪を引いて死んでしまう。(暖かい)九州になさい、という意味のことを言った。そんなバカな、と思うが、いい先生ですねえ。伊東静雄野呂邦暢と同じ諫早生まれ。おかげで、生涯の親友・島尾敏雄との出逢いが九大で待っていた。
アップダイクのエッセイと書評を集めた『アップダイクと私』河出書房新社から、書評を数本読んだが、うなるほど巧い。村上春樹海辺のカフカ』書評は20枚はある、立派な村上春樹論になっている。おどろきました。アップダイクには『一人称単数』なんて、邦訳された書評集があったが、いまはもう見かけなくなった。
引出しをごそごそしていたら、平成15年の林哲夫さんの個展案内が出てきた。これが燈台の絵。うれしい。さっそく小さな額を入れて飾っておこう。
あまりにいい天気なので、午後、武蔵境駅前「武蔵野プレイス」、「浩仁堂」をチェックし、バスで天文台へ。ああ、ここは本当によかった。石田五郎がかつてここで勤めていたのだ。星と森と絵本の家もよかった。その足でくねくねと歩いて、調布飛行場へ。「プロペラカフェ」でゆずソーダを飲む。今日一日で、少し長生きできた。このことは「古通」で書きます。「浩仁堂」は文庫100円だ。