okatake2013-03-27

紀伊国屋書店「スクリプタ」で、今春から荻原魚雷くんの連載が始まった。題して「中年の本棚」。ぼくは知らなかった「四十の初惑」ということばを手がかりに、野村克也吉川英治源氏鶏太などの著作をひもといていく。なかで魚雷くんも書いているが、なんとなく「若手」と思っていた魚雷くんも、ぼくと一回り違いで四十越え。中途半端な年齢を、先人たちがいかに乗り越えたか。いかにも魚雷くんらしいタッチの、しかし、平成の方丈記みたいな文章です。
朝、早起きして「サンデー毎日」10本書評に着手。最後まで「いちおし」を、『ひょうたんブック』か、梶村啓二『使者と果実』で迷う。とくに後者は、メモを取りながらたっぷり読込んだので捨てがたいのだが、このところ小説が続いているので、前者に。こちらはすらすら400字をこなす。あとは190字強の短評9本。
善行堂がこの4月から「京都新聞」で9カ月、毎日、京都本紹介のコラムを書くというが、一回180字だという。難しいんだよなあ、これぐらいの字数。俳句のセンスが必要だ。三分割で、要所のみ抑える。
上々堂から還ってきた売上げスリップをノートに貼付け、ふむふむ、へえ、なんて楽しむ。いい本、売れてるなあ。
昼、「サン毎」原稿を送り、「北海道新聞」書評に着手。谷口基『戦後変格派・山田風太郎』書評をなんとか夕方までに送付。
信濃毎日新聞」書評委員任期がこの春で切れた。新しい仕事を創出していかないと、地滑り的に下降していく。
ちくま文庫『昭和30年代の匂い』初校ゲラが届く。これは5月初旬の刊行。
角田さんからバースディカードが届く。うれしい。力が沸いてくる。明日は誕生日。