そうそう、きのう言い忘れたこと。西荻「なずな屋」が、テレ東「美の巨人たち」4月27日に登場します。ドラマ仕立ての解説部分みたいだけど。
四方田犬彦『月島物語』再読。逆立ちしながらソーメン食べても、こんな本は書けないな。午前中に「ビッグイシュー」へ、『月島物語』書評を送る。
さあ、月島熱にかかった。「ギンレイ」で一本、「あの日 あの時 愛の記憶」を見る。ポーランド強制収容所で知り合い恋に落ちた男女。決死の脱出を図るが、その後別れ別れとなり、御互いを死んだと思いこむ。1971年、生き延びたハンナはニューヨークで母となり、研究者の夫を支えて平凡に暮していたが、ある日、クリーニング店のテレビで、意外な人物を見る。それが、死んだと思っていた男だった。二つの時間を交互に描くラブストーリー。ぎこちない再会を果たすラストがよかった。
「サンデー」で本選びをして、そのまま月島へ。東西線門前仲町で降り、月島まで歩く。相生橋を越える。このところ、毎日のように橋を渡っている。昨日は国立から聖蹟桜ヶ丘まで歩いた。このときは府中四谷橋を渡る。『月島物語』に書かれたポイントをいくつかチェック。そうか、海水館は「相生の里」のすぐ近くだったんだ。四方田犬彦が住んでいた木造長屋も訪ねたが、たぶんここだろうと思える場所が見つかる。小津「風の中の牝鶏」の売春宿のあったらしき周辺も歩く。こんなふうに月島、勝鬨を歩くのは初めて。
電車のなかでは、ちくま学芸文庫に入った丸谷才一後鳥羽院 第二版』をぱらぱらと読む。エナジー対話「芭蕉の時代」も半分くらい。今日は風が冷たい。