さっき、西荻ブックマークから帰還。長い一日。昼、飯田橋から出版文化センター。JPIC主催の読書アドバイザー講座受講者を対象にした講座。2時間のおしゃべり。聞き手が熱心なので、濃い2時間が、さすがに疲れた。ほかのクラスが永江さんと内沼さん。永江さんと、ひさしぶりに「自由時間」時代の話をする。おもしろく、懐かしい話が次々。永江さんに、それ、書いておいたほうがいいよと言う。
JPICの講座はいつもそうだが、参加者がとても熱心で、遠慮なく濃いネタがふれる。でも、最後に、三クラス参加者全員を前にして、まとめがあったのだが、ぼく以外のお二人とも、真面目にお話されたようで、恐縮する。永江さんは電子書籍の話をされたみたいで、電子書籍を「でんししょせき」と呼んでいるうちは、普及が望めないという発言に感心する。電子書籍。たしかに固く、長く、野暮だよ。「アキラ」はどう? と永江朗さんに進言。
総括があると思っていなかったので、夕方からの西荻ブックマークは駆けつけての登壇。こけし屋。お客さんがいっぱい、詰めかけてよかった。ぼくが聞き手になって、『草子ブックガイド』著者の、西荻在住の、玉川重機さんの話を聞く。あきらめない限り、いつか、チャンスは巡ってくる、と書いてしまえば、じつにうすっぺらで無責任な人生訓話になってしまいそうだが、この夜の玉川さんの話は、紆余曲折の経験を生かして、節目節目に、マンガをあきらめなかった。あきらめないことの強さ、大事さ。まさにそうだった、と思う。『草子』も、魅力的なマンガだが、著者の玉川さんの魅力も、また、詰めかけた聴衆に伝わったのではないか。
昼のJPIC高座に続き、西ブクにも来てくださって、質問の時間で発言くださった、表参道の老舗書店「山陽堂」さんにも感謝。
無事、役目を終えて、でたばかりの『草子ブックガイド 2』に丁寧にサインする玉川くんを尻目に、ぼく、北條くん、Mちゃんと二次会場でひと足おさきに宴会。二つ、トークをこなして、ふぬけのようになる。いろいろ感想はあるが、今日はこれまで。一日中、本、古本の話をしていた。それはシアワセなことではないか、と明日になれば思えるだろう。西ブクをきっかけに、玉川重機くんと担当のFさんに知り合えて、本当によかった。
「草子ブックガイド」の応援団長のつもりで、いまは、いる。
しかし、つくづく、今日は疲れた。