okatake2013-02-22

また朝5時にめざめてしまい、完全に寝不足。「サンデー」へ。本選びのあと神保町。ひさしぶりに「キッチン南海」でカツカレー。戦場のような厨房を見ながら、なんとか完食。「コミガレ」でおもしろい新書一冊。1970年刊の赤塚行雄『ゲバ・アン語典』自由国民社。奥付の発行年が「昭昭45年」となっている。珍しい誤植。「ゲバ」はゲバルト、「アン」はアングラ。安保世代の大学生に流通していたコトバを隠語も含めて解説。ピンキラの「恋の季節」を替え歌にした「ゲバの季節」なんてのがある。「忘れられないの ゲバルトが好きよ ヘルメットつけてさ、ポリを見てたわ」だって。
表紙となかのイラストは、なんと橋本治。珍品と言っていいだろう。あとで「音羽館」広瀬くんに見せたら、扱ったことあるらしく、「うーん、状態が良ければ、うちで1000円つけるところですね」と言う。ありがとう、ありがとう。
八木の店頭均一で、長谷川郁夫『藝文往来』300円。「ぐろりや」では、桑田佳祐「ひとり紅白歌合戦」DVDを1000円で。これは安い。会場で、エレカシの宮本くんを目撃。全身黒尽くめの衣裳。おお、と思う。会場を一巡し、なにも買わずに出ていったが、クロークの若い衆は気づいて、追っかけてサインをもらっていた。そのあと、ぼくもクロークの男性に「(宮本くん)よく、来るの?」と聞くと、「いやあ、ぼくは見たことないです。神保町へはよく来ると聞いていますが」と言う。
車中では、レニングラード封鎖を描いたデイヴィッド・ベニオフ『卵をめぐる祖父の戦争』ハヤカワ文庫を読む。これ、おもしろいなあ。
西荻音羽館」で、広瀬くんと情報交換。玉川重機さん『草子ブックガイド 2』を受け取る。ご予約まだのかた、間に合いますよ。あさっての西荻ブックマーク。夜は炊事当番。鳥の胸肉を斜めに切り分けて、カツにして揚げる。しまった、昼もカツカレーだった。

卵をめぐる祖父の戦争
City of Thieves
デイヴィッド・ベニオフ(著) 田口 俊樹(訳)
ISBN:978-4-15-041248-7 刊行日:2011/12/08 945円
「AXNミステリ闘うベストテン」第1位、「このミステリーがすごい第3位」ほか、ランキングを席巻!逆境に抗う若者たちの姿を描き、読書界を熱くした青春冒険小説の傑作。早くも文庫化!

「ナイフの使い手だった私の祖父は十八歳になるまえにドイツ人をふたり殺している」作家のデイヴィッドは、祖父のレフが戦時下に体験した冒険を取材していた。ときは一九四二年、十七歳の祖父はナチス包囲下のレニングラードに暮らしていた。軍の大佐の娘の結婚式のために卵の調達を命令された彼は、饒舌な青年兵コーリャを相棒に探索に従事することに。だが、この飢餓の最中、一体どこに卵なんて?――戦争の愚かさと、逆境に抗ってたくましく生きる若者たちの友情と冒険を描く、歴史エンターテインメントの傑作