okatake2013-02-14

サントラ盤がわりに、テレビで再生している「白い恋人たち」(ビデオ)を、ついつい見入ってしまう。第10回グルノーブル冬季オリンピック記録映画。クロード・ルルーシュ、音楽がフランシス・レイ。ぼくはこれが好きで、かれこれ7.8回は見ているか。DVD化してほしい。手持ちカメラを駆使してスケッチする手法。短いカットの積み重ね。選手はもちろん、町の人々の表情も捕らえ、それがユーモアを生む。スターは滑降のキリー。ハンサム。キリーの年だった。ひっきりなしにサインする。

昨日は、夜「コクテイル」で、ちくま文庫Kくんと『昭和30年代の匂い』文庫化の打ち合わせ。新書を文庫化するとき、ページ数が短くなってしまうそうだ。いくつか提案。ちくま文庫そのものにもいくつか企画案を出す。一つがKくんの企画出しで通った案と同じだったのでびっくり。
そのまえ、「音羽館」に寄る。「オジサン文庫」告知ハガキを置いてもらおうと思ったら、すでに置いてあった。店内からハヤカワ文庫の「片岡義男コレクション1 花模様が怖い」を。そうか、こういう手があったか。片岡の膨大な短編小説を編みなおす。冒頭の一編「心をこめてカボチャ畑にすわる」がすでにすばらしい。片岡義男の読み直しに最適なアンソロジー
電車のなかでは、作品社「日本の名随筆」の『風』を。「風」というテーマがいい。どの随筆のなかにも風が吹き抜けていく。「風」について書くと、どうしてこんなにみんないいんだろう。そういえば、扉野良人くんの大学卒論のテーマがたしか「風」だった。日本の音楽、文学で表現された「風」の考察ではなかったか。これは読んでみたい。
今日は「潮」書評と、「サンデー」を集中してやります。ほんとです。
「サンデー」9本+「いちおし」、それに「潮」の梯久美子『百年の手紙』書評をなんとか締め切りの日付中に送付。ほっとした。明日は早起きして、最後の「日刊ゲンダイ」で、いよいよ須賀章雅『貧乏暇あり』を取り上げる。
「いちおし」は、池波正太郎『銀座並木通り』、これは初期戯曲集。またもや幻戯書房。今日、「読書人」の掲載誌が届き、これも『ツェッペリン飛行船と黙想』の書評だったから、なんだか幻戯書房の御用書評家みたいだ。でも、いい本を連打するだからしょうがない。「読書人」の「元気に、出版。出版、元気に。」という欄でも幻戯書房が取り上げられていた。そうか、これが現社長の田尻さんか。