okatake2013-02-01

また一カ月連載が延びた「日刊ゲンダイ」書評、30回目は日下部五朗のめちゃくちゃおもしろい本『シネマの極道』を書いて送付。
昨日は、「サンデー毎日」で本選びを終え、高円寺途中下車して西部古書会館。才谷屋さんがケース付きのクラシックギターを出品していて、触っていたら、「どうぞ、どうぞ弾いてみてください。弦も(スペアが)ついてます」と言われる。そうか、この方が才谷屋さんか。「コクテイル」年末ライブで、ナイロン弦のギターを弾いてから、一本欲しいと思っていたんだ。じゃあ、これを買おう。3150円とバカ安。ギターケースに某著名な吹奏楽団のシールが貼ってあり、プロ仕様のギターではないか、と思ったのも決めてとなった。
「ビブリオ」で待機し、音羽館・広瀬くんに来てもらって、古本市残り本を引き取ってもらう。西荻まで乗せてもらうことにして、本を積んだ「音羽館」号に同乗し、あれこれ喋りながら音羽館へ。広瀬くん、京都へ行っていたというのは、高校の恩師が京都で名曲喫茶を開くというので、泊まりがけでその手伝いをしてきたらしい。そんな師弟関係もあるのか。
音羽館で黒い表紙のアルバムを買う。なかに日本歯科大の便箋に書かれた手紙が挟まっていた。昭和18年ごろのものらしい。これから少し調べてみよう。「限界集落温泉1」も買い、これを電車のなかで読む。新宿歌舞伎町へ。「日刊ゲンダイ」編集長のIさん、編集者のHさん(ともに、だいぶ前に面識があることがわかった)、それに大阪から駆け戻ってきた井上理津子も合流。楽しく飲む。
井上「さいごの色街 飛田」理津子さん、文運大いに高まり、書き下ろし三本を抱えているという。出たばかりの宝島SUGOI文庫『名物「本屋さん」をゆく』をいただく。これも「日ゲン」連載を60回分まとめたもの。
何気なく見始めた「大陸横断超特急」がおもしろかった。アーサー・ヒラー監督、主演がジーン・ワイルダー。殺人、謀略を乗せて走る列車で、事件にまきこまれる主人公がジーン・ワイルダー。特急から三度も振り落とされ、あるいは飛び降りるが、いずれもまた特急に戻る。その戻るアイデアがいい。最後、暴走する機関車がシカゴ駅に突っ込むシーンは、CGなしで度肝を抜かれる。黒人の泥棒(リチャード・プライヤー)が相棒になって、主人公を助けるのだが、やがて友情らしきものが生まれる。最後、高級車を盗んで泥棒が去るシーン。それを見守る主人公と女性(ジル・クレイバーク)。ちょっと「ダイハード」を思わせる。