金子「二月十四日」彰子さんがひさびさに、「街道筋」という、すばらしい新作の詩をブログに発表している。
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それを覗いて新着の日記を読んだら、新春そうそう、図書館で停めていた車の窓ガラスを割られるという災難に遭っている。あとで気づいたのだが、盗まれたのが子規の文庫らしい。指紋をノートで拭くというディテールを含め、なんだか金子さんの作品を読んでいるようだった。とんだ災難なのに申しわけないが、なんだか金子さんらしいできごとだなあ(たぶんその書き様が)、と思って読ませてもらった。
今日は午後、「夕刊フジ」の取材を受ける。「私を感動させた一冊」というコーナー。取材者のNさんはずいぶん前に一度取材してもらったらしいが忘れていて、話し始めて、ああ、この人だったかと思い出した。前川恒雄『移動図書館ひまわり号』について、熱っぽく喋ったが、3月発売号に載るようだ。
自転車で西国立へ。西友に停め、矢川緑地を通り抜け、多摩川のちょっと北、根川緑道を散歩する。立川駅まで一時間半。緑道は水辺に近く、石畳を敷いた散歩道。水鳥と鯉。「いとう」で、すぐに部屋のなかから見つけ出せない出久根達郎さんの文庫を三冊買う。こういうとき、「いとう」は本当に便利。
「潮」から、年に一度くらいの書評依頼。梯久美子さん『百年の手紙』。