okatake2013-01-21

どうも一日おくれになって具合が悪いが、きのうのこと。西ブクの北條一浩ショーを目標に家を出る。車中の読書は講談社文芸文庫の月報集。吉行、安岡と読み、ついに庄野に突入。「音羽館」外で、小室等インタビュー掲載の「ぐるり」(2008年6月号)を、家で探せばどこかにあるが、いま読みたいので。ほか数冊。店内で大原富枝『彼もまた神の愛でし子か』単行本を。
「盛林堂」へも行く。若旦那に挨拶。ちょっと情報交換。「田村書店」の話など。あ、いい話ですよ。外の均一に今江祥智宇野亜喜良『海のおくりもの』があり、函無しで後ろ見返しが切り取られ(たぶん記名があったんだろう)状態はよくないが、というか、状態がよくないからこそ外にあるわけで、それでも100円は安いや、と思って買う。
北條くんの西ブクは満杯で、椅子が追加され、43名が、あの狭い空間に集った。これは記録じゃないかしらん。あとで聞いたらら、昼の「のむみち」ショーからそのまま流れてきた人が多かったとか。そうか、「のむみち」ショーがあったんだ。この日の主役の北條くんまでが、あちらで客となり、こちらで主となったという。
北條くんは落ちついて、前半を一人で、後半を夏葉社・島田くんを迎え、2つの本の制作裏話などを語る。とてもよかった。
『冬の本』のできる前段階での打ち合わせでは、島田くんは「無人島の一冊」みたいなことを考えていた。これはただちに北條くんが却下。それはダメと。次にいくつか案が出て、春、夏、秋、冬と並べたとき、これは断固として「冬」を北條くんが選び、ほかはありえないと言う。さすが、詩人の感性ですね。ぼくもそう思います。これは「冬」ですよ。北條くんは『わたしのブックストア』と同時進行という激務で、睡眠時間2時間という日が続くなか、島田くんは一日七時間寝て、風呂の浴槽ででんぐり返しを練習し、ひそかにオリンピック種目に入れることを無想していた。
こう書くと、島田くんがまるっきりダメみたいに聞こえるかもしれないが、ダメなわけはない。可愛いキャラクターで、ものすごいことをする、というイメージができつつあるし、ほんとうにみんなに愛されている。愛の出版社だ。
話を聞いていて、二人はいいコンビで、互いを補いながら、『冬の本』ができたのだと、よくわかった。
「のまど」地下の酒場での打ち上げも楽しかった。プルーストジョイス本を校正しているというOさんに驚愕する。通読するだけで気が遠くなるのに。
連日の深酒。これはいかん。いかんなあ。
【本日初日!】
古書市 in 早大生協 
2013年1月21日(月)〜2月1日(金) 平日10:00-19:00/土曜17時まで 
会場:早大生協ブックセンター・レジ横特設会場(17号館B1F)
3軒参加のミニ古書市・会員証提示10%引有り
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