風流交番日記

okatake2013-01-19

ははあ、こういうことがあるんだなあ。売る本の準備をしていて、売る側へ置いてあった山から、『風流交番日記』を見つける。これは昨年末、国立駅前「みちくさ」の均一で買ったのだが、先日、日本映画専門チャンネルで見てカンゲキして、熱心に紹介した「風流交番日記」の原作だった。知らなかった。その原作を持っていたなんて。最初をちょっと読むと、映画で、主演の小林桂樹が、若くきれいな女性(ひそかに心を寄せるようになる)と冗談で自分と彼女に手錠をかけて、いざはずそうとなると鍵がなく、手錠をかけたまま交番へ、というシーンが原作を生かしたものだとわかる。これはもう売れません。
アマゾンで注文したボブ・ディランのライブ1975が、届いてみたら、持っていたことに気づく。もう一年どころか、一カ月前が霧の彼方だ。
古本屋に落ちるのを待ちかねて、新刊で買った講談社文芸文庫『個人全集月報集』を読む。あっと驚くユニークな企画。ぼくは月報が大好き。まとめて読めるのがうれしい。安岡、吉行、庄野「第三の新人」の全集はいずれも講談社から出ていたのだ。