okatake2013-01-17

次の日曜、20日西荻ぶっくまーく」は北條一浩くん、いよいよ登場。増刷の決まった『冬の本』の編集うらばなし、それに北條くん自身の「冬の本」の発表とか、盛りだくさんだそうですよ。ぼくも、ちょっと『冬の本』の裏話を聞いたけど、いやあ、おもしろいよ。なにしろ執筆陣の顔触れがすごいからね。執筆依頼と原稿受け取りのネタだけでも相当ありそうです。ぼくはもちろん行きます。北條くんファンの女子がいっぱい来そう。
http://nishiogi-bookmark.org/2012/nbm67/



きのう「国立」さんぽ、谷川書店で積んである通路の本のいちばん上に、ひょいと「通叢書」の『映画通』が。状態はいいとはいえない(いいものが少ない)が、300円。これを買う。「文庫、新書は新しいもの入ってませんよ」「うちは小説はないから」など、例によって本棚を見ていると、谷川さんのお声かけが始まる。それはわかっているのだが。
夜、「ジャッカルの日」をいまどきビデオで見なおす。何度目か。それでもちょっとした細部ほかは、まるっきり忘れていて、初めて見るように楽しめた。無名の俳優を多く登用していることで、まるで事実としてストーリーが推移しているように錯覚しそうになる。ジャッカルを追う、睡眠不足の犬顔の刑事なんて、いい味だ。フレッド・ジンネマンは、ぼくにとって「ジュリア」とこの一作だけで、名監督である。
昨日、半地下の細い窓から明るい日がさして、いつもより地下が明るい。そうか、窓の外に溜まった雪が反射板になって、日の光を送り込んだのだ。雪は明るく重たい。国立へ出る道すがら、二体の大きな雪だるまを見る。石の眼はすでに落っこちていた。
バロン吉元『柔侠伝』、再読するのも、めちゃくちゃ面白い。強面とユーモア、正と邪、奇妙奇天烈な脇役たち。これを映画化、の話はなかったのだろうか。東映などで。中央公論社の愛蔵版で「1」と「3」を持っているのだが、「2」が見当たらぬ。
ユリイカ杉浦日向子特集号を読みながら、杉浦日向子のことを思う。巻頭のアルバム。杉浦日向子の少女の日の写真、ペコちゃんみたいな顔してる。彼女、肉を食べなかったそうだ。カツ丼は一度も食べたことがない。中島梓が「夢の如く」という追悼文で、中島がキャプテンをつとめたクイズ番組「ヒントでピント」が、司会の土居まさる始め、江利チエミ笹沢左保、沖田裕之と、早くに亡くなった人が多く「べつだん私のゆくさきざきで呪いがかかっているということもなく」と書いているが、当の中島がその後、早くに亡くなってしまった。