okatake2013-01-09

仙台「火星の庭」さんからの年賀状で、ぼくの置き古本が残り少なくなったと書かれてあった。そうか、と思い出した。昨年、JPICの読書アドバイザー講座で、同じ日に時間帯は違うが、ぼくと前野さんが登壇する日があって、控え室で久し振りに会った。そうそう、新潟の北書店さんとも、そのとき挨拶したのだった。この講座で岡崎武志一箱古本市をやって、盛大に売れたのだが、売残りを「火星の庭」で売ってもらうことにしたのだった。急に「火星の庭」へ行きたくなった。今年も一月に「大人の休日」パスで、東北乗り放題を使えば、らくらく仙台へも行けるのだが、寒いからねえ。
仙台どころか、懸案の都内でのスケジュールもまったくこなせないでいる。古ツアさんを見習わなきゃ。
年が改まって、心機一転という気持ちもあったが、もう一週間すぎると、たちまちフレッシュは霧散して、だらだらと日常が始まる。
池澤夏樹『真昼のプリニウス』、未読のつもりだったが、いちばん後ろを見ると2004年9月24日読了、と鉛筆書きしている。そんなに昔じゃない。ところどころ線も引いてある。それなのに、覚えがない。
JPICって書いたら、そのJPICから、急な出講依頼があった。これは偶然。でも、なるべく仕事のもらえそうな媒体を、ここで出しておくのはいいかもしれない。熊が川のそばで鮭の流れてくるのを待つ気分。と、これは『真昼のプリニウス』にそのような比喩があったんですね。すぐ、使っちゃう軽薄なぼく。国立さんぽで谷川さんで、均一から「spin03 佐野繁次郎装幀図録』、店内で小沼丹『清水町先生』筑摩書房。後者を棚から抜き出したところで、谷川サン。「それ、寄せ集めでよくないですよ」と。いろんな媒体に書いた井伏鱒二についての文章、解説の集成であることをちゃんと知ってらっしゃる。また、いろいろ奥の手を見せていただいて、今年の谷川初詣で。帰り、「西友」で、今晩はおでん、と決めて材料を仕込む。すじ肉を串にしてパックにしたのが売ってあるんですね。これは便利。