okatake2012-12-11

「男の隠れ家」2013年1月増刊号が、これまで同誌でやった「本」特集をまとめている。ぼくは「古本」部門で登場した早稲田、東京、大阪古本屋巡りの記事が採録。このところ、めだって「本屋」を取り上げた本、雑誌が出ていて、ぼくもずいぶん登場している。「ビブリア古書堂」と古本小説のときにも思ったが、そこだけ見ると、現代日本はブッキッシュ天国のようだが、現実は違う。この差、何なんだろう。
きのうは、午後「高円寺」。ぴっぽさん、北條くんと待ち合わせ、来る「コクテイル」での三人のライブの打ち合わせ。どこでするべえ、と話し合い、別沿線から来てくれたぴっぽさんに敬意を表し、高円寺名物の一つ、名曲喫茶ネルケン」へ。古色蒼然たる外観と内部。みな押し黙って名曲を聴いている。とくにこの日、リクエストの曲を有志で聞く会みたいなのが開かれていて、上品きわまりない女性店主に「今日は、ちょっとお静かに願います」と三人は釘をさされる。じゃ、打ち合わせはまた別の店と決めて、珈琲を前に、しばし沈思黙考して、曲に聞き入る。珈琲がなくなるとすぐ外へ出たのだが、このわずか15分か20分がじつに心地よかった。得がたい時間と空間。ぴっぽさんも「ついつい、生きかたを反省してしまう店ですね」と言う。
商店街へ戻り、チェーンのカフェで打ち合わせ。北條くんの新刊『わたしのブックストア』(アスペクト)、北條くんが編集協力した夏葉社の新刊『冬の本』についても、いろいろ話をする。ぴっぽさんはライブで、何を歌うか、あれもこれもと張り切っております。三人で読む詩も、それぞれ持ち寄り、小冊子を作り配布する段取りになっています。楽しい一夜になりそうだ。しかし、その数日前に栞会の忘年会があり、ぴっぽさんのポエトリー・カフェも数日後に控えていたり、同日同時刻にわめぞ忘年会もあるとかで、集客が危ぶまれる。よろしくお出かけください。