okatake2012-12-09

午後、川崎市岡本太郎美術館」へ「小野佐世男モガ・オン・パレード」展を見に行く。来年の1月14日まで開催中。
場所は日本民家園などがある「生田緑地」。最寄り駅は「向ケ丘遊園」だが、「登戸」から歩く。川崎市多摩区在住時代、よくうろついた町だ。生田緑地は生田丘陵の自然そのままを生かした公園。家族づれが散策していた。地図を見たら、入口から美術館まで相当歩きそうだが、じっさいはそうでもない。少し冬枯れた紅葉を見つつ、てくてく歩く。
岡本太郎美術館」は初めて。建物自体も斬新で、館内も人の体内に入ったような構造になっていて面白い。小野佐世男の原画を楽しみに見て歩く。肉感的な女性、しかも裸の絵が多いが、線がきれいで、絵がめちゃくちゃ巧い。ただただ感心する。とくにジャワへ従軍し、風俗や人々をスケッチした絵が見応え有り。戦後、「スタイル」で北原武夫と取材したイラストルポもすこぶる楽しい。もちろん図録をショップで買う。小野佐世男に関する資料なんて、そうそうあるものじゃない。買い占めたくなった。
帰り、来た道と違う、えっちらおっちらと木の階段を上がり、緑地内を散策。そしたら変なところに出ちゃった。住宅地。通りがかりの人に道を訊ね、大回りして向ケ丘遊園まで戻る。冬の半日、しかし、気持ちのいい散歩だった。一万歩達成。
国立まで戻り、ぶらついていると、ばったり、もと西八王子で店を出していた「桐壷屋」書店さんとばったり。じつは、これまで何度か、国立で顔を合わせている。お茶に誘って、来年一月で閉めるという「珈琲館」へ。来年1月26、27決行の「ビブリオ古本市」参加を御誘いし、承諾を得る。