またもや未明に目覚め、ぐずぐず起きて、朝刊(「朝日」)の文芸時評を読んだら、松浦寿輝丸谷才一『エホバの顔を避けて』を上手く紹介している。で、そうか、おれ、まだ未読だったと思い、文庫棚の丸谷コーナーから抜き出し、寝床で読み始めたら、ぐいぐい惹き込まれた。ううん、文章がいいなあ。レトリックの花畑だ。ぼくの所持するのは中公文庫の初版。改版された大きな文字のはないのか、とアマゾン検索したら、なんと、この文庫、いまや品切で、ネット古書価はいずれも2万円近くついている。どういうことだろう。
文芸時評で触れられている、津村記久子の新作も、なんだか良さそうです。
京王閣」に出店した、代々木上原古書店の名前は「ロスパペロテス」さんでした。ごめんなさい。何回聞いても覚えられないのは、やっぱり古い頭なんだな。
青江三奈。こういう目を疑うような凄みは、いまの歌の世界、どこを探してもないな。