okatake2012-11-26

生田「絵葉書王」誠さんより『モダンガール大図鑑』(河出書房新社)をいただいた。例によって図像の紹介などは、「デイリー・スムース」(林哲夫さん)のブログをどうぞ。
http://sumus.exblog.jp/
12月16日に「マーレ」で、刊行にあわせた「西荻ブックマーク」トークがあるそうです。あ、ぼくはこの日、忘年会だ。
大正末年から昭和初期にかけて、女性が社会進出し、きらびやかにデザインされていく。この時代の尖端紳士淑女を言うとき、モガ、モボと、「モダンガール」を先に言うことが多いのに注意。いまの時代と似ておるんですね。「アールデコの象徴は犬だった」という章など、豊富な絵葉書図像を所有している生田さんならではの指摘でステキ。
アマゾンで注文した、和田誠装幀挿絵の『オー・ヘンリー ショートストーリーセレクション 1』(理論社)が届き、和田誠の絵見たさに、すぐ読んじゃった。オー・ヘンリーは中学時代、角川文庫の傑作集で愛読した。今回、オチがよくわからないものもあったが、すべての物語を作る基礎がここに入っている。「オデュッセウスと犬男」は、犬を引く男が、じつは犬に従属する「進化の過程にある動物」と見る「見立て」がおもしろい。このシリーズ、見れば誰でも欲しくなりますよ。新刊でも1200円+税と買いやすい。クリスマスプレゼントにどうでしょう。となると「賢者の贈り物」の入った4巻でしょうね。
それにしても和田さんも77歳か。谷川俊太郎さんにいたっては81歳。この二人が亡くなるとき、ぼくらの時代は終わったなあ、と感じるだろう。と言いながら、このお二人、軽々と90代までは生きそうで、ぼくの方が早く逝くかもしれません。