昨日、朝、原稿を一本書いて外出。来週分の本選びで「サンデー」へ。車中は星野博美『島へ免許を取りに行く』(集英社インターナショナル)を読む。おもしろい。五島列島にある自動車学校で合宿免許を取る体験談なのだが、ナニが違うのだろう、体験談をおもしろく語れるスタイルが、星野さんの場合は完成されている。随所に、キュートな表現あり。にやにやしながら読む。
『上京する文學』、あまり書店に見当たらぬとの声あり。神保町を回遊しチェック。「書泉」は、以前なら入ってすぐの棚の一角にある感じだったが、文芸書は二階へ移動。おざなりな品揃えで発見できず。東京堂は、ぼくのような神保町ライター鉄板の書店だったが、一階では見当たらず、三階の文芸書・評論棚に平積みしてあった。やっと見つけたという気分で、記念に一冊買ってしまう。「三省堂」では4階、「本の本棚」コーナーへ。ここでは面陳されていた。さすが。担当のOちゃんがいて、ひさしぶりに雑談。仕事中、悪かったです。
地上へ降りたところで、「ピース又吉の活字の世界」のGさんとばったり。「今日、放送がある日に、神保町で遭うとは!」。「ぶらじる」へお誘いし、ラジオ界の話など。又吉くんの番組に、驚愕の純文学作家がゲストで登場するという。ありえない! 刮目して待て。
帰宅して、「サンデー」の「いちおし」で、『パリのインテリア』(平凡社)の紹介原稿を書く。メールで、『島へ免許』は「ゲンダイ」ですでに紹介されていると知る。ああ、空振りしてしまった。まあ、面白いからいいけど。