ついさっき、関西から帰還。2日は東映京都撮影所で、堺駿二さんの付き人をされていたSさんに取材。とてもよくしていただいた。伝説の俳優会館もSさんのガイドつきで、ふだん見られないところまで見せてもらった。役得、役得。
3日は、茨木中央図書館で「富士正晴と上京しなかった文学者」講演。会場はほぼ満杯。山田稔さん始め、冨士さんの関係者たちがあちこちにいる。ぼくなどより何百倍も富士正晴にくわしい人たちだ。そのプレッシャーから緊張して、前夜、ろくに眠れず。無事終えてほっとする。二次会は楽しかった。
4日、つまり今日は大阪で5時間におよぶ、高校の同窓会。仲のよかったTが、「岡崎が、拓郎の「結婚しようよ」が出たとき、これはヒットするよと言っていて、その通りになったとIが喋っていたことを今でも覚えている」と言われる。こちらは、覚えていないなあ。
東京まで戻ってきて、中央線に乗り換えたら、発車まぎわに乗ってきたのが小室等さん。「あ、小室さん」と心で思う。ギターと荷物を抱え、少し離れた窓際に立っておられた。座っているぼくは、よほど立っていって「小室さん、どうぞおすわりください」と席を譲ろうと何度も思うが、勇気が出ない。新宿で、ぼくの隣の席が空き、なんと小室さんが座られた。もうこれは話しかけるしかない。「ベルウッドで再発された『東京』も買いましたし、『私は月へは行かないだろう』に始まって、ずっと聞かせてもらっています」と、いかにファンであるかを訴えた。いい感じで話がはずみ、うれしい一日の幕切れとなる。
しかし、さすがに疲れた。風呂入って、ビール飲んで、寝たいところだが、3日も留守したから、そうもいかんのだなあ。
あ、そうそう、智恩寺の古本まつりの期間中で、ちょっと覗いたのだが、とうとう前川恒雄『移動図書館ひまわり号』(筑摩書房)を発掘。300円。「うわあ」と会場で思わず声が出ました。またこれをすぐ茨木の講演でネタにした。