朝、「みちくさ」荷造りして近所のコンビニへ。古本おみくじを作っていたら、あっというまに時間がたつ。
あわてて外出。神保町で趣味展、一冊買う。コミガレで三冊。ひさしぶりに「キッチン南海」へ。待って、店内へ誘導されたころ、驟雨が。食べ終わったら止んでいた。傘を持っていなかったので、よかった。雨に洗われて、空気がつめたい。薄い蒼空が覗いている。
サンデー終え、「ギンレイ」で一本と思い、飯田橋へ移動し、「ブ」で平岡敏夫『「坊つちやん」の世界』塙新書を。以後、ずっとこれを読んでいた。
平岡も指摘しているが、「坊つちゃん」が作った学園ドラマのひな形で、その後踏襲されるパターンでいくと、最後、松山を離れるとき、港へ生徒たちが押し掛けて見送るシーンがあるはず、なのだ。「先生、どうしても行くんぞなもし」「わしら、悪かったぞなもし」「行かんでつかあさい」(方言めちゃくちゃです)と生徒たちが口々に言う。その向う、建物の影にマドンナの姿も。「そうか、そうか。しかし、おれは行く。みんなも元気にやれ」とかなんとか。「せんせーい、坊っちゃんせんせーい!」。船は港を離れ、汽笛がボーとなりエンディング。これが、ほんとは一番収まりのいいプロットである。そうはならないところが漱石だ。
カフェで待機して本を読んでいたら、どうにもこうにも眠気にからめとられ、映画は断念。帰宅の途に。電車で少し寝たら、眠気は去り、荻窪西荻と古本行脚。音羽館店頭にいたら、ぐらぐら揺れる。隣りで本を見ていた男性に、「これ、揺れてますよね」と間抜けな問いかけをすると、「地震ですね。けっこう揺れてます」と。
夜、上々堂へ精算と補充。石丸くんに「おかざきさん、白髪増えましたね」と言われる。髪を短くして、目立つせいもあるが、そう、白髪が増えた。60までに真白になるかもしれない。白髪になるのはイヤじゃない。50過ぎて、いつまでも髪が黒々しているのも、ある意味、みっともない。
帰り、連雀「ブ」でがさごそ。細野晴臣『音楽少年漂流記』(新潮文庫)をみつける。これは珍しい。
受贈書、まったく紹介できていません、なんとかします。ごめんなさい。