昨日は雨の中、仙川へ。白百合で二講目。岩波文庫創刊と円本の話を中心に「文庫」について。娘といっていい世代の人たちに、わかってもらえたどうか自信がない。前々日から、講義するための準備。自著『文庫本雑学ノート』と『同 二冊目』を読む。ずいぶんひさしぶりに再読したがおもしろい。チカラが入っているなあ、と感心する。ブローティガン新潮文庫へ、殿山泰司ちくま文庫が似合う、などの提言は、それを読んだから、とは思えないにしても、その後実現している。
講義終り、篠田勝英先生の御誘いで、仙川駅近くのそば屋で、言文センターの方たちとともに飲食。そばがうまい。帰りは篠田先生と夜のバスで三鷹へ出る。楯の鉄道連絡がない、このエリア、バスが便利なり。乗り降りする人も多い。雨は止んでいた。最寄り駅から終バスが間に合い、またバス。
今日は、朝おきたらおもいっきり天気がよく、即座に決断し、十五分で支度して高尾山へ。平日とは思えぬすごい人出。山ガールも山婆ールも押し寄せる。ひごろ、ケーブルは使わず「稲荷山コース」。身体を甘やかしているので、きつい。歩き出して十五分で汗がたれ、息があがる。しかし、見通しのきく稜線に出ると、風がわたり、汗で濡れた肌が気持ちいい。途中、ヘリコプターを呼んでくれ、という挫折感が襲うが、なんとか高尾山頂をまわりこみ、小仏城山まで歩き通す。
高尾で買った弁当とワイン小瓶で食事。なめこ汁。帰りは日影沢林道。舗装された道。ただし、人の姿は少ない。小仏からのバスを捉まえるため、最後は早足でバスで高尾へ。駅にくっついてある洒落た土産物と飲食の店で、ビールセットを頼む。このビールのうまかったこと。
また行こう。