昨日、「コミガレ」ですさまじい乱獲があったらしく、棚がガタガタ。落穂拾いのように6冊拾う。一人で送料含め一万円買っている人がいた。毎日新聞社で何人かに声をかけられる。毎日夕刊「読書日和」に、大きく記事が載ったからだ。「なずな屋」で澄ちゃんと写った写真も。
ひさびさに「ギンレイ」で2本。「マネー・ボール」と「ソーシャル・ネットワーク」。どちらも実話をもとにした映画。前者は、貧乏球団アスレチックスを、独自の理論でたてなおしたビーンの話。後者は、ハーバード大在学中に「フェイスブック」を開設し、たちまち巨大ビジネスになるが、二件の訴訟を抱える創設者の話。要約が拙いが勘弁ください。
車中で丸谷才一『快楽としての読書 日本篇』ちくま文庫を読む。単行本未収録も含め、100数十篇を収録。「海外篇」もカバンのなかにある。
先日、須川くんとも一緒に飲んだ「古本泡山」くんが、国立「匙屋」で期間限定のリアル古書店を開く。くわしくは「古本泡山の店番日誌」をご覧ください。5月15、20、22、27日だそうです。泡山くんはまだ30ぐらい。若い。「青山ブックセンター」を辞めて、ネット古書店を開いたから「泡山」かと思ったら、ビールが大好き、だから。それで「泡」か。そういえば、ビールばかり飲んでいたな。青山ブックセンターとは関係なく、彼もまた、なんと自由フォーラム出身者だった。「風船舎」さんと同期だという。自由フォーラムは「高原書店」山脈と並ぶ、古本人材の宝庫だ。
角川ビギ・クラの『鴎外の「舞姫」』もおもしろい。気づかなかったが、エリスの住む住居があるのはユダヤ人街。豊太郎が出会ったとき、エリスが財政状況に似合わぬ、きれいな服を着ていたのは、身を売る(売春)ため。豊太郎はドイツ国籍のエリスにドイツ語を教えるぐらい、語学が堪能だった。