「週刊ブックレビュー」でご一緒した俳人の神野紗希さんから、句集『光まみれの蜂』(角川書店)をいただいた。きれいな装幀だ。タイトルは集中の一句「ブラインド閉ざさん光まみれの蜂」による。「雲の峰死にたるときの本の嵩」という一句は、本まみれのぼくとしては身に沁みる。
朝、日本映画専門チャンネルで、丸山誠治監督、フランキー堺主演「地方記者」を見る。現いわき市の漁港にある町で、地方記者をするフランキー。そこへ、新米記者として夏木陽介が赴任してくる。海岸近くには大きな工場ができて、その保証金で、若い漁師の田辺靖男が舟を買う。フランキーが詰める通信局は自宅と兼用で、妻の白川由美は伝送写真もこなす助手でもある。白川由美の美しさ、ため息が出る。