月様雨が、霧雨じゃ濡れていこう、とは言えぬ雨。
昨夜、阪神×広島戦、劇的なサヨナラ。思わず声が出た。安藤に星を上げたかった。平野もいい奴。ありがとさん、ありがとさん。
下町展で、もう買うまいと決めたはずの雑誌を二冊。COM別冊の坂口尚クレオパトラ』、昭和47年、古井戸表紙の「guts」。ちょうど拓郎の「元気です。」が出たときで、コメントつきソングブックが掲載されている。「高円寺」は、「ズバリ、おケイのことを歌った歌」とあります。月日は流れて。
サンデーで仕事、新編集長に挨拶。映画を観にいく元気がなく、五反田に流れる。アートブックバザール。ビジュアル本、絵本などが中心。ほん吉さん、玉椿さん、石田さんなどおひさしぶりで挨拶する。ほん吉さんは髪を切っておられました。「たばこ」は昭和六年、時事通信社から出た愛煙家の文集。馬場孤蝶久米正雄三宅やす子内田誠、杉浦非水など、なかなかのメンバー。表紙が洋書みたい。七百号突破の「婦人画報」は表紙がかっこいい。佐野シゲの書き文字タイトル。曽我部恵一のエッセイ集『昨日・今日・明日』をパラパラ見ていたら、スパイダース大好き発言があって、買っておこう。その他もろもろ。
雨がもし止んでいたら、不動前から祐天寺まで歩こうと思っていたが、断念。リポビタンDを飲んだのだが、それぐらいではダメらしい。
坪内祐三『東京タワーならこう言うぜ』幻戯書房が届く。コクテイルの3月生れイベントに、この本の担当編集者Nくんが来てくれていて、「こんど、坪内さんの、単行本未収録のエッセイを集めた本を出すんです」と言っていたが、これか。6月10日には西武池袋別館9Fで刊行記念のトークイベントもある。40名だからすぐ埋まるだろう。なかをパラパラと読み始めたら、やっぱり、坪内さん、こういう本まわりの観察を書いた文章がいちばん性に合っているみたいだ。噴出する意見や情報を荒馬の手綱をさばくように、きびきびと制御していく。独特の身体能力。坪内さん、今年、いったい何冊本が出るのだろうか。
今日、サンデーに届いた、池内紀恩地孝四郎 一つの伝記』幻戯書房(すっげえ、いい本ですよ。頑丈な造本装幀。人を殴り殺せそうな)の書評を名乗り出て、本をもらってきたばかり。
電車のなかでは、岡谷公二『郵便配達夫 シュヴァルの理想宮』を読む。
頭の中を、さまざまな気がかりや、やらねばならぬことが押し合いへし合いして、ちょっと煙が出てきた。