okatake2012-04-16

朝、早起きして「あった、あった。」を。和田誠『倫敦巴里』。ううん、400字じゃあ、書き切れない。
昨日は午後外出。高円寺「杉並書友会」をのっそりと覗く。あれえ、棚がけっこうスカスカ。よく売れたんだ。狩野くんに「よく売れてるねえ」と言うと、「昨日も雨だったのに、けっこうお客さんがいっぱいで」とのこと。値段を思いっきり下げた店舗の棚が、やはりよく売れている。昭和43年の明星歌本(しかし、好きだねえ)、スヌーピーの英和辞典、函入りの旧岩波少年文庫宮澤賢治セロ弾きのゴーシュ』、そして石川達三『四十八歳の抵抗』の単行本を買う。『四十八歳』は、文庫版を持っているが、昭和30年代の「ロマンスグレー」及び大人の男について書きたいと思い、その参考書として、ブツとしての単行本が欲しくて買う。井上靖『猟銃』も候補にあったが、こちらは昭和20年代。石坂洋次郎「乳母車」はすでにチェック。あ、原田康子『挽歌』もそうですね。しかし、この時代(昭和30年代)の新潮社の文芸書は、いまとなっては、渋くて骨董品の雰囲気だ。装幀は宮本三郎
夕方から新宿へ出て、畏友・岩田和彦くんの仲介で、『舞台裏の喜劇人たち』の著者・林圭一さんに取材。林さん、菊田一夫の弟子で、ロッパ一座を皮切りに、空気座、新宿セントラル、新宿コマで喜劇の構成・演出をされていた方。野球で言えば、バットの真芯にボールが当った、というような経歴である。昭和4年生れというが,かくしゃくとして記憶も確か。いまでも笑芸のチェックを怠らない。現在のひいきは三谷幸喜とのこと。岩田くんが随所でフォローしてくれて、堺駿二の舞台を生まで見た、その記憶を聞くことができた。
気分は高揚し、岩田くんと歌舞伎町「シダックス」で二時間歌う。歌ってる途中、ドン、ドンと壁を蹴るような音が鳴り止まず、フロントに来てもらうと、空いた部屋の片付け、あるいは客のドアの開け閉めの音が響く、んだそうだ。そんなこと初めて聞く。なんちゅう安普請か。