昨日、昼前「三省堂」で珍しく雑誌二冊買う。うわさの「ダ・ヴィンチ」(京都で、本を。)、万年筆ふろくつき「サライ」を。「ヒナタ屋」で、チキンカレー食べながら、雑誌「月刊保団連」編集者と三回の連載打ち合わせ。「ヒナタ屋」が入っているビルの旧式エレベーターに乗せて、驚かせるのが好き。
タテキンで二冊、コミガレで三冊。前者で池部良『21人の僕』、宇佐見承『池袋モンパルナス』(単行本)を買ったら、どっちもサイン入りだった。同じ人が売った形跡があり、しばらくタテキンにサイン入り本が多数投下されるかもしれない。コミガレではハルミンさんと遭遇。ことばを交わす。ちょっと得した気分。
サンデーで仕事をしていたら、栗原裕一郎さんが書評のうちあわせで来る。堀さんと三人でお茶。栗原さん、いま「ウェブちくま」で日本の歌謡界のことを書いている。ぼくの関心とドンピシャ。情報交換する。
「ギンレイ」で「家族の庭」を見る。うーん、いい映画なんだろうけど、面倒くさい部分もあり、主役がじつは、地質学者夫婦の家に入り浸る淋しい女だと気づいたとき、監督の容赦ない描き方に、厳しいなあ、と思う。ラスト、その(まだ若いと思っている)初老の女の姿で終わった時、観客はみな、「え、これで終り?」と思ったはずだ。意図は十二分にわかる。余韻を残すと言えばそうだが、すっきりさせてほしい、という気持ちもある。面倒くさい映画だ。ぼくには映画がわからないのか、とも思う。
夜、「コクテイル」で魚雷くんから『ご家庭にあった本』の著者インタビューを受ける。魚雷くんがこの前、著者インタビューをした相手が、やっぱりぼくで、『文庫本雑学ノート』のときだった、というから十四、五年ぶり。写真は三脚持参で中嶋くんが撮ってくれた。インタビューを終えて、三重から就職活動に来たという若者(といっても30らしいが)が、魚雷くんの熱烈なファンで、同郷の先輩への憧れを発散させていた。そうえいば、ハルミンさんも三重出身で、今日は「三重」デイ。竹内くん、銀行にお勤めのGさんなど加わって、終電ちかくまでわいわいやる。外へ出たら雨だ。
告知、受贈書紹介を怠っています。ごめんなさい。