「ギンレイ」で、明日は時間的に見られない「ラビット・ホール」を見る。ニコール・キッドマン主演。ていねいに撮っていることはわかるし、ニコール・キッドマンダイアン・ウィーストの名演技合戦も見られるが、いかんせんテーマが重い。見ていてつらい。ほがらかで楽しい映画を見たいのだ。
コミガレで6冊、ささまでも数冊買う。コミガレにはテレビ関係者が売ったのか、映像、放送、テレビ関係の本がたくさん出ていた。『年刊 テレビ・ドラマ代表作選集 1958』が貴重な資料。開局して数年の代表的なテレビ・ドラマを掲載、巻末に資料あり。
稲垣浩『ひげとちょんまげ』は、中公文庫収録の元本で毎日新聞社刊。毎日グラフ連載で、とにかく写真がいっぱい入っているのがありがたい。
ひさびさにゲオで山田洋次「九ちゃんのでっかい夢」、前田陽一「にっぽんぱらだいす」の喜劇二本を借りてみる。「九ちゃん」はシチュエーション喜劇で、ガン(じつは誤診)で余命いくばくもない、と思いこんでいる九ちゃんが、自殺を試みるが果たせず、自分を殺す殺し屋を雇う。これが佐山俊二だから失敗は目にみえている。一方、外国の老嬢が莫大な遺産を、かつて愛した日本人の息子・九へ譲るという。特命を受けて日本へ向うジェリー藤尾。老嬢の遠い遠い身内になる大泉晃はこれをよしとせず、九を殺害する殺し屋を雇う。これがE・H・エリック。でてくるだけで、どこかいかがわしい俳優が次々出てくる。横浜のストリップ小屋で、ピンで芸をする九。行きつけの港の喫茶・レストランに恋する倍賞千恵子がいる。そのおじさんでマスターが、なんと斎藤達雄だ。てんぷくトリオがからんだり、にぎやかな映画。死にたいのに死ねないというのがギャグになる。
ビッグイシュー」、エンテツさんの『大衆食堂パラダイス!』書評を書いて送る。