ぼくは終日、バカラックばかりを聴いている。

okatake2012-02-13

「新・日曜美術館」が取り上げるまえに、さっさと行っておかなきゃ。しかし、遠いんですよ。葉山は。
http://www.moma.pref.kanagawa.jp/museum/exhibitions/2011/murayama/index.html
嵐のような月曜日が過ぎ去った。四つの締め切り、ゲラ返しが集中して、朝目覚ましをかけて午前中勝負となる。なんとか、昼過ぎ、いちおうの山を越えた。
午後、たまったデジカメの写真を、カメラ屋でプリントアウトし、部屋にころがっていた使い捨てカメラもついでに出す。4000円近くかかる。後者はできあがるまで、ナニを撮ったか忘れていたが、一つは畠中さん、千代ちゃんたちと神宮へ阪神戦を観に行ったときのもの。途中で、大雨が降って中止になったときだ。ほか、「読書の腕前」講座で米子へ行ったとき、境港へ足をのばしたときのもの。なつかしい。あれ、何年前だろう。
写真ができあがるまで、少し玉川上水をサンポし、こもれびの足湯で老人に囲まれて足湯に浸かる。読書は森鴎外。岩波の鴎外選集だが、この新書サイズ、函入り、クロス装の本がむやみに気に入っている。持った感じ、広げた感じがいい。腕も疲れない。精興社の活字がうつくしい。いま、旧版なら鴎外は全集だって安いが、全集を持とうとは思わない。これでじゅうぶん。いま「日本の古本屋」を見たら、全21巻で4000円ぐらいで買える。買っちゃうかなあ。第二巻は、最初の「独身」がいきなりおもしろく、詩のような「杯」、「牛鍋」「電車の窓」と、明治の風俗がいかんなく写し取られて、おもしろい。
某所から、以前に頼まれた原稿のていねいな正式依頼書がきて、1200字で原稿料が150、000円とある。15万円! おそらく、というか、まちがいなく1万5000円の打ち間違いだ。しかし、15万、欲しいなあ。一句できた。古池やあるとうれしい15万。
国書刊行会から、片岡義男小西康陽という絶妙の組み合わせで、中古レコードを中心に音楽話だけをした『僕らのヒットパレード』が出た。これは、かつてなら晶文社……ああ、もうこういう言い方は止めたほうがいいですね。とにかく、中古レコード漁りをしたあとの対談など、音楽を語る快楽に満ち満ちている。編集者は、と「あとがき」を読んだら、やっぱり樽本くんだ。
気が付いたら、読むべき新刊が6、7冊「DENON」のスピーカーの両側に積んである。鴎外読んでる場合じゃないよ、ほんと。
バカラックの「幸せはパリで」