『古本道入門』感想リンク集

モンガ堂さんが、『古本道入門』の感想リンク集を作ってくださいました。ありがとうございます。
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今年観た映画を「ギンレイ」を中心に。ベスト10とはならないが、ついでに一年を振り返りながら挙げておく。
「ミレニアム2」と「3」を観て興奮したのが今年の初めだ。「闇の列車、光の旅」も、複雑な政治情勢を背後にした異色の青春ロード・ムービー、だったと思う。韓国映画だったかしらん、「冬の小鳥」は、孤児院に収容され、それになじめず、羽根の折れた小鳥のように生きる小さな女の子の映画で、強い印象を残した。好きな映画です。「マイ・バック・ページ」を試写で見たのも2月。2月には「海炭市叙景トークで仙台へ行った。筑摩の七十周年パーティというのもありました。この種の業界パーティに参加したのはほとんど初めて。
3・11を挟んで、「ソフィアの夜明け」と「彼女が消えた浜辺」を「ギンレイ」で。そうそう、震災の日、大阪へ行くつもりが新幹線が動かず、翌日、大阪へ。庄野至さん(潤三の弟)に取材したのも、今年、忘られない出来事だった。この月から翌月、ずっと呑み続けている薬が変って、それが合わず、食べては吐き、食べては吐きのほぼ二カ月で、五月になって体重は激減し、あとから知り合いから打明けられたが、てっきり重い病気だと思い、声をかけられなかったと言われた。5月21日のオカトークのときは体調最悪で(途中、電車を何度か降りた。死ぬかと思った)、ご迷惑をおかけした。このころ、しきりに仏教関係の本を読んでいました。「ギンレイ」で観た「白いリボン」は、ちょっと不思議な映画で、その不思議な後味だけ残っている。「クレアモントホテル」「しあわせの再会」はどんな映画だったっけ。五月はNHKの仕事で、二度、京都入りしています。佐藤江梨子さんと共演(といっていいのか)したのもいい思い出です。魚雷くんと「本の雑誌」で対談したのもこの月。免許失効し、府中の免許試験場へ行って、めんどうな手続きと講習を受け、ゴールド免許資格も失効して懲りた。
6月は「ヨムヨム」座談会で新潮クラブへ。目黒孝二さん、森まゆみとご一緒。自分でも偉くなったもんだなあ、といっしゅん思いました。「ショパン」はつまらに偉人伝映画だった。そうか、この月に『女子の古本屋』が出て、神戸「海文堂」で女子の古本市が開かれ、ぼくもトークでうかがった。堀江敏幸さんと対談したのもこの月。久世光彦邸にも訪問している。
7月は「ソウル・キッチン」がばつぐんにおもしろかった。つぶれかけたレストランを立て直す話だが、コメディ仕立てになっていた。この頃、忙しかったのか「ギンレイ」出席率が極端に落ちる。長野取材へ行ったのもこの月。善光寺まわりに、急に増えた古本屋の取材。東京堂川本三郎さんとお話ししたり、早稲田大学間村俊一さんの授業で話をしたり、いまスケジュール帳見たら、7月はめちゃくちゃ仕事をしています。
8月はなんといっても「英国王のスピーチ」。コミカルと哀愁で、強く引きつけられる。英国王のスピーチ矯正する指南役の俳優が、ちょっとインチキくさくてよかった。日本版を作るなら小松政夫高田純次だ。
9月は「大人の休日」を使って、鶴岡、黒磯、松本などへ。映画はほとんど見ていない。アンサリーと畠山美由紀さんのライブへ晩鮭亭さんのはからいででかけた。これはよかったですね。10月も「ギンレイ」へは行かず、「神保町シアター」へ初めて行って、川島雄三「夜の肌」を見ている。昭和30年代の赤坂周辺の描写を舌なめずりするようにみた。この月も忙しかったようです。月末は富士吉田「ナノリウム」で中川五郎さんとトーク大正大学でも古本の話をした。
11月は「ブラックスワン」、「この愛のために撃て」など。ちょっと疲れたのでこのへんで。ばいばい。