今日は日中、暑かった。「あった、あった。」は淀川長治『サヨナラ サヨナラ サヨナラ』。「ビッグイシュー」は、中山康樹『リッスン』講談社文庫を書く。もう9月もおしまいか。ゲラ戻し、ファクスしたら、知らない人から電話が。「まちがって、うちにファクスが届いてます」と。親切な方だ。知らない人から、五枚も無駄なファクスが届けば腹が立つところだが、困っていると思って、連絡くれたのだ。これまでにも、2、3度あった。粗忽、なんですね。銀行など、細かい数字をチェックするところには絶対務められないタイプだ。一日でクビになるだろう。
月曜日は、いろんなことが一度に集中してやってくるので、電話やファクス、メールが多い。きりきり舞いよ、きりきり舞いよ、だ。夜、CSでスピルバーグプライベート・ライアン」を観る。いいシーンがいくつもあった。そうか、最後、トム・ハンクスが死ぬのか。忘れていた。戦闘シーンのリアルさは、これまで作られた戦争映画では随一だと思いますよ。トム・ハンクスの横顔がシルエットや、暗闇の灯のなかで浮かび上がるなど、いくつかあったが印象深い。
それでは、ユーミンの「残暑」を。季節はもう秋、ですけどね。夕暮れになると茂みで虫の鳴く声が聞こえます。

『中央線 カルチャー魔境の歩き方』(メディアファクトリー)を読んでいたら、三善里沙子さんのインタビューが掲載されいていて、なぜかぼくの名前が出てくる。『中央線の呪い』の文庫版が出たとき、ぼくが「サンデー毎日」で「中央線は三善里沙子によって発見された」と書いたことを喜んでくださっている。しかし、そのおかげで、「そんなことはない」とか批判されたそうだ。いや、中央線や中央線文化は前からありましたよ。でも、最初に、はっきりと、いまみんながすぐ思い浮かぶ中央線の特色をきっちり書いたのは、まちがいなく「中央線の呪い」だ。あとでグダグダ言っている人は、後だしジャンケンでずるいと思う。コロンブスが発見する前に、アメリカ大陸がちゃんとあった、というようなことでしょう。三善さんの功績は、ちゃんと認めるべきだとぼくは思います。