涼しいですねえ。図書館に本を返し、ついでにCD二枚を借りてくる。レッド・ツェッペリン『聖なる館』と、大橋純子ベスト。へんてこりんな組み合わせだ。前者をちゃんと一枚聴くのは、じつはこれが初めて。「レイン・ソング」はウツクしい曲。こういう曲もあるんだ。後者は、ベストとなると、どうしてもシングルカットの同じタイプの曲が続くのがつらい。しかし「ビューティフル・ミー」は名曲ですよ。
小玉武『「洋酒天国」とその時代』(ちくま文庫)拝受。小玉さんは単行本が出たとき、早稲田でインタビューさせてもらったが、そうかあれが2007年か。ちゃんと覚えて下さって、こうして文庫を送ってくださった。ありがたいことである。
輿水精一『ウイスキーは日本の酒である』新潮新書は、サントリー山崎蒸留所のブレンダーによるウイスキーの本。
レニー・ソールズベリー アリー・スジョ 中山ゆかり訳『偽りの来歴』白水社は、副題が「20世紀最大の絵画詐欺事件」。「来歴さえあれば、たとえ贋作でも『ほんもの』になる」と帯にある。詐欺師と挫折した画家のコンビが、その「来歴」づくりであっという手を使って偽造し、美術界を震撼させるドキュメンタリー。
ビッグイシュー」編集部から封書が届き、なかを開けると、編集部一同から寄せ書きで、ぼくの連載「ひぐらし本暮らし」が100回になったことを祝して、みんなでお礼を書いてくださっている。その心遣いと温かい気持ちに、ボロボロと涙が出てきた。この仕事を始めて、20年以上になるが、こんなにうれしい編集部からの手紙は初めて、かもしれない。中央に、いつも素敵な挿し絵をつけてくれている清村知世さんの、肉筆画つき。ありがとう!