みちくさ、終了

okatake2011-07-23

朝7時起きで、雑用バタバタ。今日もそんなに暑くならないようで、よかった。「古本おみくじ」今回はパスさせてもらうと思ったが、あわててなんとか、手抜きのものを作る。やっぱり、ね。いちおう、続けているから、。昨日、トークにおいで下さった方々、よく客席の顔は見えていました。ありがとう。川本三郎さん、映画「私を離さないで」は、「うーん」だったそうだ。前提となる設定を容認できるかどうかで、評価が変わるとのこと。そうか。あと、「股旅堂」の目録を、とてもおもしろがっておられた。よかったね、股旅くん。
さあ、残り時間で雑用をこなして、「みちくさ」に出発。みなさん、おでかけください。ぼく、店番しながら寝てるかもしれませんが、よろしく。
昨日、コミガレで買ったなかに、新書(講談社ミリオンブックス)の川崎長太郎『抹香町』がある。なんだか、この新書サイズの小説というのがいいのです。
「みちくさ」、勘違いして、一時間も早く着いてしまった。なにより、今日は涼しかったのがよかった。売り上げは過去最低というレベルだったが、多くの人と出逢い、話し、それでじゅうぶんという気がした。「みちくさ」で出店しないと出会えなかった人たちだ。早稲田の四年で、講談社文庫版の庄野潤三絵合せ』を買ってくれた学生は、『読書の腕前』『新文學入門』をとてもよく読んでいてくれて、だから庄野さんの文庫、講談社文芸文庫を持っているのに、買ってくれた。古本屋をしたい、のだという。大学で堀江ゼミにいるというので、「考える人」の堀江敏幸さんがパリを訪ねる特集号をすすめたが、「あと、これだけしかないんです」と手を広げたら、十円玉一枚に一円玉数枚。それで『絵合せ』を迷っていたのか。300円つけてたのを200円にしてあげてよかった。
大学に7年通って、もうやめようと思っている、どうして自分のしたいことを見つけられるかわからないという雑司ヶ谷在住の女の子は、ぼくが『女子の古本屋』の著者だと知って、わざわざ一度部屋に戻り、文庫版を持ってサインを求めに帰ってきてくれた。「もがいていると、必ず、出口が見つかるよ」みたいなことしか言えなかったのだが、若い人と話す歓びというものを感じた一日でもあった。
「極める」は誰も見てないんじゃないか、などとここで書きましたが、ぼくに少しでも関心のある人は、全員が見てくれていることもわかりました。
塩山さんの手術が成功、という一報も入り、なんだか印象深い「みちくさ」でした。
仙台のジュンちゃんのトークを聞きにきた、最相葉月さん、西加奈子さん、山崎ナオコーラさんが次々訪れ、すごい聴衆がいたんだなと、あとでジュンちゃんと話す。作家たちにあんなに愛されて、幸せな書店員です。
「みちくさ」では単行本が売れないなあ。それから、途中、リサーチしたが、安売りしている店が多く、ぼくの店は高くつけているつもりはないが、高く見えたのかもしれない。「ムーミン」の挿し絵入りペーパーバックなんて、とてもいかす本で、多くの女性が手にとったが、みんな戻していく。いったいいくらつけたかと、自分で確かめたら300円だった。300円以下なら、自分で売らずに持ってるよ。けっきょく売れたけど。最後はどんどん値下げしました。
今日はもう仕事をせず、明日、早起きしてします。お休みなさい。いちいち名は挙げませんが、来てくださった方々ありがとう。