無事、関西から帰還。海文堂のイベントは盛況でした。女子の古本市会場は、女子であふれ返り、本がバンバン売れていく。レジにトンカさん。「トンカサーーン!」と笑顔で挨拶。横に「街の草」の名札をつけた若い女子が。話をすると、ええ! 武庫川街の草」加納さんの娘さんだって。
トークは早くに満席、立ち見も満席となり、「そのあともどんどん予約が入ったんですけど、断ったんですよ」と福岡店長。イベントの入りとしては、海文堂の記録を塗り替えるものだったらしい。ありがたいことだ。それだけ「女子古本」に関心が高まっていうことだろう。
トーク終わって、打ち上げに出られないKさん、Mさん女子二人と山本とぼくとで、元町のジャズ喫茶「ジャムジャム」へ。地下にあるばかでかい店で、スピーカー側のフロア半分は会話禁止。そして、いまどき珍しくばかでかい音でガンガン、レコードをかけている。ぼくは初めてだったが、一発で気にいった。コーヒー500円だし、これから神戸に来るたびに寄ろう。
翌日は、一人で河井寛次郎邸と、湖西線堅田」の町をサンポ。ヴォーリズ堅田教会がある。湖畔につきでた「浮御堂」へも行ってみる。その途中、時間のとまったような、昔まちがひっそりたたずんでいて、ぼく好み。これだけ歩いて、駅から離れるとコンビ二が一軒もない町は初めて。
夜、母親とリニューアルした「おかきた」で、カレーうどん。熱いけど、うまいなあ。
今日、新幹線のなかで、派手な、パンクな若者の姿が目立ち、ぼくの隣りにも、派手とはいかないが、若い女の子が。東京駅が近づいたころ、「今日、東京で、誰かのライブでもあるの?」と聞いてみると、「私は、仮面ライダーのイベントに」と言う。「みんな、仮面ライダーかな?」「いえ、きっといろいろだと思いますけど。おじさんは何しに行くんですか?」「ぼく? ぼくは帰るの」と会話する。なんだ、いい娘じゃないか。もっと早くに話しかけるのだった。
帰宅したら郵便物、新聞、受贈書が山をなしている。うーん、メールもいっぱい。土日挟んで、でも3日留守にすると、大変だ。
また、折りをみてご報告を。ぼく、阿佐ヶ谷の「コンコ堂」をずっと「コッコ堂」って書いてたのね。アマノくん、ごめんね。
「蔵書の苦しみ」第9回、光文社新書メルマガにアップされています。
http://www.kobunsha.com/special/sinsyo/member/serial/pdf/zk009_sm0017.pdf
発売中の「yomyom 21」、北上次郎さん、森まゆみさんとの座談会「北海道から沖縄まで 小説で巡るニッポン」に、ぼくも参加しております。