6月12日(日)、ジュンク堂大阪本店で「坂崎重盛 × 林哲夫 トーク&サイン会」があります。なるほど、ありそうでなかった組み合わせ。以下、林哲夫さんのブログより。


坂崎重盛さん[写真は朝日新聞二〇〇二年五月一二日より]とトークさせていただくことになりました。堂島のジュンク堂大阪本店にて6月12日です。坂崎さん、関西では初めてのトーク。ぜひユニークな趣味人の実態に接してみてください。岩波文庫の挿絵についても、それ以外にも、いろいろなお話をうかがえれば楽しいなと思っています。

参加フリーです(予約の方優先)。坂崎さん、小生などの著作に署名をご希望の方はトーク終了後にサインさせていただきます。どの著作でもけっこうです。ご遠慮なくお申し付けください。

芸術新聞社刊『「絵のある」岩波文庫への招待』刊行記念
坂崎重盛さん×林哲夫さん トーク&サイン会

■開催日時:6月12日(日)14:00〜
■場所:ジュンク堂書店大阪本店3階喫茶コーナー
■定員:40名
http://www.junkudo.co.jp/tenpo/shop-osaka.html#talk

大阪本店にて『「絵のある」岩波文庫への招待』をお買い上げの方に整理券をお渡しします。
(既にお持ちの方もご参加いただけます)
電話でのご予約も受付いたします。

トーク終了後、坂崎重盛さんのサイン会となります。

◆プロフィール◆
坂崎重盛(さかざき・しげもり)
1942年東京生まれ。千葉大学造園学科で造園学と風景計画を専攻。卒業後、横浜市計画局に勤務。退職後、編集者、随文家に。 著書に『神保町「二階世界」巡リ及ビ其ノ他』(平凡社)、『東京文芸散歩』(角川文庫)、『東京読書』『東京本遊覧記』(晶文社)、『東京煮込み横丁評判記』(光文社知恵の森文庫)、『東京下町おもかげ散歩』(グラフ社)、『TOKYO老舗・古町・お忍び散歩』(朝日文庫)、『「秘めごと」礼賛』(文春新書)、『一葉からはじめる東京町歩き』(実業之日本社)、『超隠居術』(ハルキ文庫)、『蒐集する猿』(ちくま文庫)などがある。俳号は「露骨」。

林哲夫(はやし・てつお)
1955年香川県生まれ。武蔵野美術大学油絵科卒業。画家、装丁家、ライター。 1979〜80年渡欧し、英仏に滞在。本業の画家のほか、本や雑誌の装丁を手掛ける。古書愛好家であり、エッセイスト・評論家としても活躍。 書物同人誌『ARE』(1994〜98年)、『sumus』(1999年〜)を編集。著書に『古本デッサン帳』『古本スケッチ帳』(青弓社)、『文字力100』(みずのわ出版)、『歸らざる風景―林哲夫美術論集』『読む人』(みずのわ出版)、『古本屋を怒らせる方法』(白水社)、『喫茶店の時代』(編集工房ノア、第15回尾崎秀樹記念大衆文学研究賞受賞)などがある。

お問い合わせ先 ジュンク堂書店大阪本店 電話:06-4799-1090

詩人の清水昶さんが亡くなった。ぼくがよくお目にかかったのは20年前。ぼくたちから上の世代、詩集「少年」の清水昶さんはスターだった。優しい方で、詩の集まりがなくなったあとも、年賀状を長らく下さった。「お忘れなく」なんてコトバが、イラストとともに書き添えてあった。ご冥福をお祈りします。

http://mainichi.jp/select/person/news/20110601k0000m060051000c.html

日本映画専門チャンネルで、熊井啓「日本列島」(日活/昭和40年)を観た。戦後日本の占領下の残滓が、松川事件下山事件、スチュワーデス殺人事件(松本清張「黒の福音」)など、闇の中へ葬り去られた。それを映画的題材で告発したのがこの作品。宇野重吉芦川いづみ二谷英明鈴木瑞穂内藤武敏、下元勉、大瀧秀治、佐野浅夫などが出演。宇野は福生の米軍基地に勤務。拝島の小学校で先生をする芦川の父親が、拉致され姿を消した件で接触をする。二人が会話する喫茶店の二階から「拝島駅」が見える。瓦屋根の駅舎。二人が歩く冬の並木道も、どこか東北の一村を思わせる。カメラ(姫田真佐久)が冴えてていい。