南無阿弥陀仏

終日、胃の調子悪し。あくび、吐き気去らず、重い気分。ひょっとしらひょっとするかもわからんから、本はすべて広瀬くんと向井くんに処分を頼んで、生命保険で、あと何とか食いつないで、などと家族に話して一笑される。「結婚式には出られへんかもしれんけど、悪いなあ」と娘に言うと、「ハハハハハハ」と高らかに笑っておしまい。
中学時代の恩師から電話。「赤旗」連載、ずっと切り抜いてファイルしてるよ、と言われ恐縮。「一カ月に一回、ちょっと長いなあ。もうちょっと、早く書けんか」と言うが、それはどうしようもない。
書評を書く用意に、青木正美「ある「詩人古本屋」伝』を読み返す。
菊田一夫『君の名は 第一部』を、ノートに取りながら読む。戦後の日本の風景がそこに描かれている。なんで、こんなの買ったのか、と表紙をめくったら、菊田一夫古関裕而連名で署名が入っていた。すごいじゃないか。
夜、寒気がするので毛布にくるまって「NHKハイビジョン特集 日本最大の国宝絵巻 法然上人絵伝」を熱心に見る。松岡正剛がガイド。最近、「仏」が入っているので、集中しておもしろく見る。何度か手をあわせ「ナムアミダブツ」と唱える。まったく、知らないことだらけだあなあ。法然とその弟子たちの所縁の寺が、京都にたくさんある。これまでまったく関心がなかったが、今度帰ったら、黒谷さんとか、歩いてみよう。