きれいな「東京物語」

「仙台」ジュンクが再開し、元気いっぱい、ジュンちゃんがブログを放っています。いいねえ、異議なし!
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5月3日不忍ブックストリート一箱古本市」の店舗配置が発表されました。ぼくは、旧安田邸です。
http://sbs.yanesen.org/hitohako/hitohak_spring/12th_hitohako2011/tenshu/list2
昨日は国立駅前「ルノワール」で、筑摩の青木さんとゲラ渡しと打ち合わせ。「うちの娘が、この春から高校で使う国語の教科書が筑摩書房だと言っていた」と告げると「ありがとうございます」と笑う。娘なりに、父親が世話になっている出版社、という意識があるのだろう。ぼくも教師時代、教えたことがあるが、筑摩の国語教科書はいいですよ。ちくま文庫版『女子の古本屋』は、新しい店舗を取材した増補原稿50枚以上を加えて、六月十日発売。カバーは、浅生ハルミンさんが、新しく描いてくれるそうです。ハルミンさん、さんきゅう。「ブ」で買った、ひねや刊の『こけし』の本、お礼に、もし必要ならあげますので、言ってね。
西友で買い物して、父カレーを作る。「ブ」で瀬戸内寂聴『手毬』新潮文庫を見つけて買う。これは「良寛」のタイトルで映画化された、その原作。
夜、山田洋次が選んだ100本という企画がBSで始まり、「東京物語」デジタル・リマスター版を見る。「東京物語」も7、8回は軽く見ている。デジタル処理された画面は、驚くほど鮮明。室内の奥行きがはっきりわかる。手前にある瓶とか立体的。おどろいた。こんなにきれいな「東京物語」が見られる日がくるとは。「東京物語」はぼくにとって100点の映画で、ほかの映画と比べるときの基準となる。隅々までよくわかる画面で、尾道笠智衆東山千栄子のいる部屋のシーンで、壁にひょうたん(ふくべ)が何本かぶらさがっているのに気付いた。あと、干した洗濯物と、ウチワがよく出てきて、その白が美しい。あと、本棚ですね。原節子が住む、同潤会アパートらしい部屋に、ガラス戸がはまった本棚がある。その上に、戦死した夫の写真が置かれている。本棚の書名は読めないが、どうも文芸書っぽいですね。
しかし、BSの映画番組、どれもこれも山本晋也が出てくるのは閉口。ほかに適任者はいくらでもいるだろう、と思うが、お抱え「映画案内者」として、すこぶる重用されている。山本晋也自体はキライじゃない。卑猥な口元とその寡占ぶりがちょっと気味悪い。この山田洋次100選については、佐藤忠男川本三郎四方田犬彦諸氏の解説でちゃんと見たいのだ。
大貫妙子「春の手紙」を多部ちゃんバージョンで聴きます。