朝、目覚ましかけて起きたら、なんだ、雪じゃないか。道に迷う夢を見ていた。どのバスに乗るか困るなど、よく見る夢だ。雪は午後には雨に変わる。
午前中に、なんとか佐藤泰志『移動動物園』小学館文庫解説10枚を仕上げて送付。村上春樹との関係について、どうしても触れたかった。それを入れるため、苦労した。20回はああでもないこうでもないと手を入れ、改作したかな。うれしい仕事だし、注目の舞台なので、やっぱり身が引き締まった。最初に書いた原稿の情報は、けっきょく、ほとんど使えなかった。終わって少し放心。
「あった、あった。」は誠文堂十銭文庫の『ユーモア性典』。これは型と呼吸が身体のなかに入っていて、あとは材料を流し込むだけ。
昼は卵丼がきゅうに食べたくなって、刻んだかまぼこ、スライスたまねぎ(水でさらす)、三つ葉のかわりにほうれん草を入れて、自分で作る。食べたいと思っていたから、やっぱりうまい。出汁はもう少し濃くてもいい。
昼、テレビ「男前列伝」で植田正治を取り上げていた。鳥取へ行きたくなりました。
和田芳恵筑摩書房の三十年』を腰を据えて再読を始める。今日は「華氏451」も見れるかな。
華氏451」DVD、ようやく観る。作品自体は三度目くらいか。オスカー・ウェルナーはしかし、表情に乏しい俳優なり。いつも困った顔をしている。今回気付いたこと。あれえ、「小さな恋のメロディ」のマーク・レスターが子役で出てるのなり。燃やされる本のなかに、『ロリータ』『ライ麦畑』がありました。それと、最後の森のシーン。一人一冊、作品を暗唱しているシーンで、日本人が出てきましたね。「他人の陰口に、何かと聞き耳をたてて」(正確ではない)なんて、呟いていた。うーむ、何の作品でしょうか。
ぼくが同じ状況なら、どの一冊を覚えるか。やっぱり庄野潤三夕べの雲』しか、思いつかないや。そうか、荒川洋治『あたらしいぞわたしは』という手もある。ディック・フランシス『利腕』というのはどうか。開高健『夏の闇』をどうする。きりがないですね。
ではでは。