さっき、仙台から帰還。強風で東北地方の鉄道各線が遅れ、運転休止があり、大いに乱れる。さすがに疲れました。
今日は昼、一ノ関へ。ついに憧れのジャズ喫茶「ベイシー」へ。駅の観光案内で地図をもらいながら聞くと、「3時ごろからあくようですよ」と。これですべて予定がくるい、帰りの新幹線のキップを2時間程あとにずらして取り直し、てなことを書くと長くなる。くわしくは「けんじゅう書房」探訪とともに「古書通信」連載に書きます。「ベイシー」はさすが、だった。これまでまったく聞いたこともない、ジャズ体験だった。
ヴィクター・フェルドマンのLP「The Arrival of Victor Feldman」がかかったのですが、洒落たジャケットで、「Victor」のVの字が、彼の指のVサインになっている。ベースのスコット・ラファロの火を噴くようなベースが、すごい音で再生されました。さっそくアマゾンで注文。コルトレーンの「クレッセンド」は、スピーカー前に陣取って眼をつぶって聞くと、コルトレーンの息づかいまで聞こえそうな演奏でした。
復路の新幹線で、堀江敏幸『子午線を求めて』を読んでいたら、ジャン=パトリック・マンシェットが読みたくなりました。中条昇平、野崎歓が訳していると知るだけで、ふむふむのフレンチミステリーというより暗黒小説と呼ぶべきかしらん。