新春、吉村昭彰義隊』、鮎川哲也『鍵孔のない扉』、内田百けん『第三阿房列車』などを読む。
初仕事は毎日夕刊連載「あった、あった。」。もう4年目に入る。いや5年目か。桜井長一郎『おのおのがた!』を取り上げる。
「みんなの歌 50年」記念番組をチラチラ見てたら、一番最初が「だれも知らない」だったんだな。谷川俊太郎作詞・中田喜直作曲、アニメーションが和田誠、歌唱が楠トシ江。「とーちゃんのぼうし、そーら飛ぶえんばん」と、エスプリの効いた名曲だが、スタジオにいたタレント衆は「だれもしらない、かも」と苦笑するように発言。ぼくは怒りました。みかんを食べてたら、皮をぶつけるところだ。ベッキーが司会、井上順、榊原郁恵、はなわといった出演者の人選がどうもわからん。世代別に集めたようだが、一人、音楽やアニメに精通したご意見番が欲しいところ。ほんとは和田誠さんが出てくれるといちばんいいんだが。谷川俊太郎和田誠と名前が出れば、もっと激しく反応してくれ。「大河ドラマ」特番も同様で、NHKは若い視聴者の取り込みに懸命で、ほんとうにNHKしか見ないような、高齢者層をないがしろにしている。なつかしの寄席芸をDVDで見る番組も、うるさいだけのNHKアナに竹下景子、当代の林家三平と、司会陣がひどすぎる。もっと正確な知識で、おちついて進行できる人を出すべきだ。
そういえば、大晦日、国立「谷川書房」へ行ったら開いていて、池内紀『出ふるさと記』を700円で買う。これが2010年の買い納めだった。