そうはいかないのでして

okatake2010-11-23

夕食後、家族で買い物がてら昭島「ブ」へ。隣接する古着ショップの案内を店員が連呼、うるさいなあ。しかも「8時まで30%オフ」を強調して、8時過ぎたら、閉店まで30%オフ、と言い換える。詐欺じゃないか。ほんと、ここ、ひさびさにうるさい「ブ」だよ。全集端本棚に四六判の集英社日本文学全集がたくさん出ていて、『室生犀星集』の巻を買う。前も言ったが、奥野健男による「作家と作品」が力作なのだ。申し訳程度だが、詩作品を収録しているのもいい。だいたい、日本の文学全集、小説が中心だからね。しかし、装幀は安っぽい。下手だねえ、昭和40年代の集英社は。文芸書を出してなかったからか。スリップがまだ挟まっていた。つまりまったく読まれていない。同じころ中央公論社が出した『日本の文学』(中林洋子装幀)と判型は同じながら、格調が違う。
木村衣有子さんから、新刊「北の服」をいただいた。これはまたきれいな本だ。盛岡が手作り、手芸の先進都市だとわかる。「てくり」を出している「まちの編集室」が版元。税込み800円。オールカラーです。うちの奥さんの手に渡ってしまいました。
未読だった黒岩比佐子さんの遺著『パンとペン』をようやく読み始める。すまぬ、黒岩さん。来月初め締め切りで、追悼の意を込めて「サンデー毎日」に書評を書く。今日は飲まないで寝ようと思ったが、まあ、そうはいかないのでして。