学芸大学でシンクロ

okatake2010-11-13

午後、青山へ。原宿から雑踏の表参道を歩く。あれはスカウトなのかしらん、舗道の脇で人を物色するような輩があちこちに立っておる。表参道ヒルズに面してない方の舗道のほうが空いているので、そちらへ移動。表参道交差点からすぐ、青山通りの裏手にあるマンションの一室へ。編集プロダクションの人から電話があり、先日、出演したTBSの読書特番を聞いていて、ぜひ本を書いてもらいたいと依頼があり、打ち合わせに。いま、新しい書き下ろしはとても無理で、これまで書き溜めた書評やコラムをうまく再編成するかたちで一冊できないかと提案。うまくすると、早いうちに一冊できるかもしれない。ケストナー『人生処方詩集』みたいな読書論、というところで意気投合。
神保町、うわさの「巖松堂」閉店セールへ。すでに棚はガタガタだったが、それでもけっこう残っていて、まだお客さんもたくさんいる。『別冊新評 飛行機全特集』が珍しく、これを300円で。タテキンで詩集を1冊、コミガレで3冊。いま、思い出したが、昭島「ブ」の105円文庫棚に中公文庫の山の本がたくさん並んでいる。その方面をお求めの方はどうぞ。
サンデーで仕事。『鈴木清写真集』をもらう。うれしい。急きょ、著者インタビューで野地秩嘉さん『渡辺晋物語』をやることになり、版元のマガジンハウスへ連絡。来春、サンデーの担当者が代わると告げられ、後任が「ブックジャパン」でご一緒したHさんとわかる。こいつはありがたい。
この夜、学芸大学に移転した古書バー「ひらいし」へ、夕刊編集部のKさんと乗り込むことになっていて、神保町「QB」で散髪し、学芸大へ移動。その途中、野地さんから連絡があり、取材日と場所が決まる。なんと、野地さんの住んでるのが学芸大学だ。
「ひらいし」は、かつて四谷で会員制の図書バーを開いていて、今年、学芸大へ移動。3階建てビルすべてが「ひらいし」で、2階にも本がいっぱい。「ひらいし」さん、現在も編プロをしているが、かつて週刊誌の売れっ子ライターで、30年前、年収が3000万円あったという。取材費は使い放題に近く、原稿料も高かった。酒とバラの日々を送られていたようだ。花火を打ち上げた人ならではの名言がバンバン飛び出す。あおられて飲み過ぎたか、中央線で帰るのに難儀した。
車内では、室生犀星蜜のあわれ講談社文芸文庫を読む。「ビッグイシュー」で。