「トキワ荘の青春」の石段

okatake2010-11-08

今日は本郷三丁目へ。近代ナリコさんの取材。丸の内改札前に「ナチュラル ローソン」というコンビニがあって、普通のコンビニと差別化した商品をいろいろ置いている。ごぼうクッキーなど三点を買い込む。ナリちゃんは、どうやら駅から走れば1分ぐらいのところに住んでるらしい。走ってきた。駅にくっついて、洒落たカフェができていて、ここで取材。写真も撮った。しかし、いつもかっこいいねえ、ナリちゃんは。
じつは、その前、御茶ノ水「浜勝」でロースかつを食べ、本郷まで歩いたのだ。「学生堂」で文庫を四冊買った。新潮文庫真鍋博星新一作品イラスト集が150円であって、これはナリちゃんにあげた。ほか、改版になった新潮文庫『孤独な散歩者の夢想』をパラパラ読んでたら欲しくなって買う。
取材が終り、丸ノ内線茗荷谷へ。茗荷坂から丸の内線に沿って歩き、「トキワ荘の青春」に何度か出てきた「庚申坂」を踏破。ここは石段だが、非常に魅力のあるロケーションで、夢中になって写真を撮る。映画では、坂を下りた正面に地下道があるが、じつは、左側に隠れて、もう一つ地下道があるのだ。坂の下の手前に、脇へ下りる短い石段があって、モッくんはそこを使うのだが、ここは階段脇にある郵政省の寮のための石段で、一般人は、そのまま真直ぐ下りる。寮の前に、一群の真っ赤なバラが咲いていて印象的。わざわざ訪れる価値のある石段だ。
地下道を抜けて、切支丹坂(「蒲団」に登場)、薬缶坂、横丁坂、服部坂と下って江戸川橋へ。ひさしぶりに、いい坂をたどった。満足、満足。
創元社から、まさかこれは無理だろうと思っていた『書影でたどる関西の出版100』が送られてきた。感謝だ。函から出し、ページを開き、美しいカラー図版に見入る。これは、好ましき紙の宝石のオンパレードだ。林さんのページは、書影の撮り方にいちいち工夫があり、こういう手があるのか、と感心した。じっくり楽しませてもらいます。