後遺症

okatake2010-11-05

本を売って空いた棚は、床に積んであるのを詰めたらすぐ埋まった。まだまだ減った気がしない。
王の座が空位という気分で、今日いちにち、ちょっと精神的におかしかった。ダメージが尾を引いてる。もっと平気かと思ったが、やっぱり未練があるらしい。気持ちが小さいのに、自分でも嫌になる。刀を置き忘れた武士みたい。このこと含め、次回の光文社新書のサイトに、本の処分の難しさについて体験的に書こうと思う。
それでも、さっそく神田の即売会とコミガレほかで、17冊買う。蔵書を減らした翌日、もう買ってる。これはもう病気だが、少し狂った気持ちが落ち着く。「すむーす 洲之内徹 気まぐれ美術館」特集号を200円で買う。めずらしい。古い「思想の科学」(雑誌にみる戦後の初心)も資料として。
サンデー毎日で仕事をしてたら、今年の回顧ベスト3アンケートを依頼される。そういう時期になってきた。
帰り「ギンレイ」で山田洋次幸福の黄色いハンカチ」のデジタルリマスター版を見る。席はガラガラだ。「ギンレイ」では珍しい。やっぱり画面がクリアできれいだ。赤の発色がいい。これは赤・白・黄の映画だ。それがリマスター版でよくわかった。もちろん、最後、泣きました。やっぱり山田洋次はうまいや。
明日から広島入りです。一箱にも出してますし、同じ会場(まちづくり市民プラザ)で、3時からナンダロウくんとナナキカエさん、6時からぼくのトーク(財津くんが助けてくれるらしい)があります。
辻原登さんから『東京大学で世界文学を学ぶ』(集英社)をいただきました。東京大学での世界文学のユニークな講義を本にしたものですが、おもしろそうです。
週明け、月曜日は東京に住む近代ナリコさんに著者インタビュー。『京おんな モダン・ストーリーズ』PHP研究所を出したばかり。世にあまたある京都本とはひと味もふた味も違うインタビュー式ドキュメントです。ぐいぐい読書中。写真、載っけておきますね。
広瀬くんに電話。ちくま学芸文庫の東京ものだけ、返してもらうことにした。これ、よく使うんだ。本当はルール違反なのだが、広瀬くんは気持ちよく「もちろんいいですよ」と言ってくれた。ありがとう。
あ、小沼丹は売ったが、『ミコのカロリーブック』は売らなかったです。