武藤さんのブログhttp://d.hatena.ne.jp/mr1016/で知ったが、「家の光」って、まだ出てんだ。1925年創刊で、もう1000号を超えている。
「男の隠れ家」の「本のある時間、本とある時間。」ようやく買いました。買わせる力があると思いました。林哲夫さんと善行堂、アスタルテ、池谷さんの神保町案内(中野書店登場)など、知ってる人も出てくる。それにしてもまた幅か。幅をきかせるとはこのことか。荻窪ひなぎく」が、ギャラリー+古本+カフェ「6次元」になっていたことを初めて知った。
達筆の筆門司による書簡がとどき、宛名が武藤康史さんなのでびっくりした。なかに「三田文学創刊100年展」のチラシコピーが一枚。慶應義塾図書館旧館の大会議室でもう始まっていて、今月7日まで。渋谷の和田誠展も7日まで。
「男の隠れ家」、なんといっても古ツアさんのページがヒットだ。いやあ、楽しいなあ。知らない店がいっぱい出てくる。旅心さそわれ、むずむずしてきます。その細かな描写と探索ぶりは、同じようなことをやってきて、とうてい及ばないぼくは、自分で、これまで何を見てきたのだろう、と思うほど。古ツアさんが選ぶ150店として、見開きで店の写真とガイド、300ページの本はすぐ作れる。出版関係者の方々、これは早いもの勝ちですよ。新書でどうですか? 新書ならベスト100でいい。古本屋さがし、めぐりのノウハウなどのコラムを数編はさんで。
紹介おくれましたが、「生活考察」2号と、「雲遊天下」104号が出ています。どちらも、わりあいていねいに読ませてもらいました。興味のあることがたくさん載ってる雑誌二つであります。前者には連載「岡崎武志の生活講座 2 笑う」を書いています。「雲遊天下」は弦楽器あれこれ特集、というのが珍しい。特集巻頭が敬愛する中川五郎さんと上々颱風の紅龍さん。紅龍さんとは、京都の文化バー「図書館」で、偶然近くの席に座り、ほかに客もなく、コトバを交わしたことがある。
ああ、そうそう。野沢那智さんが亡くなりました。10年以上前、「自由時間」の取材でお目にかかったことがある。ご冥福をお祈りします。
夕方、「宇宙人東京に現れる」(島耕二監督)というB級のSF映画を観ました。冒頭、渋谷行きの電車と駅が映る。「桜新町」らしい。土手の上に駅があり、改札から石段を降りてくるシーンの絵がいい。あと、「宇宙軒」という飲み屋や、日本家屋の美術デザインがいい。たいした職人仕事です。美術は間野重雄。なんと、「トキワ荘の青春」の美術の人でした。トキワ荘の階段と廊下もよかったなあ。「宇宙人」に出てくる、真中に目のあるヒトデ型のまるっきりまぬけな宇宙人のデザインは岡本太郎。たしかにあれは岡本太郎だ。