秋雨の一箱古本市

昨日、秋も一箱古本市、朝から雨だったが7時に雨天決行のゴーサイン。こりゃ、売れんわと覚悟を決め、リュックに詰めるだけ詰めて、西海洞さんからいただいた古い「寅さん」バッグを持って出撃。電車はずっと混んで立ちっぱなし。千駄木までたどり着いたらもう疲れてた。往来堂の店先を借り、助っ人スタッフに助けられて予定どおり店を開くが、寅さんカバンに本を並べたら30冊ぐらいしかなく、文庫が少ない。あわてて「ブ」へ買い出しに。
午前中少し客があり、それがほとんどの売り上げ。けっきょく、1万円くらい。あとで塩山御大に「あんた、それでも3万円、売ったでしょう」と言われ、じょうだんじゃないですよと答える。その塩山さんは2万近く売ったらしく、大したものだ。
往来堂のすごいのは、この雨のなか、ひっきりなしにお客さんがあることだ。町の小さな本の配電盤としてバツグンの集客力を持っている。夜十一時まで開店、という努力も含め、ほんとうにいい本屋さんだと思った。
店をたたみ、強くなる雨のなか、千駄木の銭湯「朝日湯」に浸かる。春の一箱と同じ打ち上げ会場で、わいわいと飲みさわぐ。最初は北方人さんと、遅れて塩山御大が登場して、ここに書けないし、また返事もしようがないようなあの人この人への愛ある悪口が炸裂。ペンギン写真の高野さんともこのあと、初めてゆっくり喋った。最後は「つま恋」フレンドの脳天松くんほか、ジャングルブックス夫妻、ピッポさんという取り合わせでカラオケへ。
一箱には、夏葉社・島田くん、「港の人」月永さんが顔を見せてくれたが、なんとか二人を引き合わせたいと思う。出版の基本、みたいなことをやっている二人だから。