善行堂では『昔日の客』が55冊も予約注文(お買い上げ)があったそうで、すごいもんです。版元で注文できるのに、善行堂で買いたいという客がいる。つまり、店主の山本を喜ばせたいとお客さんが思っているわけで、これは理想的な店のあり方ではないだろうか。
京都で弟が経営する店、ユーミン・バー「キャラメルママ」に、松任谷正隆・由実夫妻がお忍びで訪れ、二時間ばかり滞在されたそうだ。気に入って、くつろいでいたと聞き、よかったなあ、と思う。そうそう、今朝見た夢に弟が出てきたんだ。古本市へ行く(少し離れている)と言うと、弟が「そしたら××に車出させて、送らせるわ」という。悪いなあと思いながら、それなら駅前に停めていた自転車を取りに行こうと、駅前まで行って自転車に乗ったら、もう古本市に車で、というのを忘れてしまい、すちゃらかちゃんと自転車を走らせ、どこまでも走っていく。途中で気付き、あわてて戻ろうと気張るが、どう考えても、まにあいそうにない。これ、どういう心理だろう。
ぼくは車があっても、自転車でというタイプで、今日も午後、すちゃらかちゃんと自転車で立川、昭島、国立と。昭和記念公園の隣りに、広大な未使用の米軍基地跡があり、フェンスの向うに、芝が広がっている。周囲、高い建物もなく、なんだかアメリカの青春映画に出て来そうな光景だ。
「あった、あった。」は東大闘争の際、構内の壁の落書きを採録した『大学ゲリラの唄』三省堂を紹介。
ジェフリー・ディーヴァー『ウォッチメイカー』が100円であったので、買って読み出したら、これが未読であることに気付いた。リンカーン・ライムものの新作もまだだし、何をやってたんだろう。読めば、もちろんおもしろいのだ。
書評依頼があって送られてきた湯浅邦広『故事成語の誕生と変容』角川叢書は、もっと入門的なくだけた内容かと思ったら、あらら、けっこう専門的なり。ううむ、しかし、こういう固い内容の本を、やわらかく紹介できるから依頼があったんだと、そう自分を励まして着手。