落語そしてみちくさ

昨日は、上々堂に精算と補充。岡崎武志堂の場所が帳場横から少し入口側に移って、目の高さになって見やすくなった。これからもごひいきに。
国立まで戻って、嵐山光三郎プロデュース「立川志らく」の会を、せきやビル7Fで。坂崎さん、テレコムスタッフの岡部さん始め、ハルミンさんも会場に。ぼくは前から二列目に座ったが、目の前が藤森照信さん。ちょうどバッグに、藤森さんが執筆している文春文庫の建築探偵団を入れていたので、おどろいた。あとで、藤森さんに見せたら、藤森さんも「ああ、こりゃどうも」とおっしゃった。林丈二さんは意外に背が高い人だった。
志らくは二席。「短命」と「紺屋高尾」。どちらもよござんした。終わって、ロージナで打ち上げ、そのあと坂崎グループと文流へながれる。ワインを飲み過ぎて、よっぱらっちまった。
今日は、みちくさ。いい天気だが、個人宅のガレージは屋根があり、涼しい風も吹き、過ごしやすかった。「CABIN 12」は6、7冊持っていったが、ぜんぶ売れちゃった。ありがとうございました。大、中と二箱用意して、中の箱分が売れたという感じ。余ったのは大に入れ、善行堂へ送る。
首から店名をぶらさげた、みちくさ市出店者の方々も顔を出してくれ、こんなに古本を売る人が増えたのかと感慨あり。数人とことばを交わしたが、ネット販売をされている人が多いようだ。売る人が増えれば、買う人が増えるとも思えるが、どうだろうか。
糸織ちゃんが「店番してますから、岡崎さん、(ほかの店)回って来られたらどうですか」と言ってくれるが、「ええわ、めんどうくさい」と言う。ほんと、なんだか、どんどん元気がなくなり、ほかの店を回る余裕がない。「岡崎さん、みちくさ、どんだけスレてるんですか」と笑われる。そう、ぼくはみちくさにスレちゃって、「みちスレの男」だ。
ぐーるどさんの箱を見て、「あれ、これどこかで見たなあ」と言って、「これ、前回も出してたから」とぐーるどさんに言われた石原くんと大違い。どれだけ、自分で店を出しながら、ほかの店の箱を見てるんだ、という話だ。
いちばん前に出して、面陳しておいた「るきさん」(高野文子)を、みんな手に取るが、とうとう最後まで売れ残り、店じまいギリギリに400円にしておじさんが買っていった。1200円定価を500円だから高いはずないと思うんだが、ムーミンの絵本とともにたくさん指紋をつけて、旅たちがらない本だった。もっと安くつけろと言うかもしれないが、経費を考えたら、そうはいかない。そんな古本の値段のやりとりで、一人、ムカッと来た客がいて(あやうく、それなら買わなくていいよ、バカ、消えろと言いかけた)、それからぼくはしばらく無口になった。店売りをしている古本屋さんなら、毎日、日常茶飯だろう。善行堂の苦労を思う。うみねこさんが、高尾山ハイキングのお誘いをしてくれて、気が晴れて、それでもやっぱり最終的には楽しかった。

志らくを聞いたので、落語のユーチューブを見てたら、こんなすごいのを見つけた。立川談志がお囃子の太鼓を叩き、真打ち目前の小朝が小さん始め、噺家のものまねをする。これは笑ったなあ。
http://www.youtube.com/watch?v=Jl9oS9FXRUk&feature=related