昨日は夜、恵比寿のライブハウス「リキッドルーム」へ行くんだからと算段。ひさしぶりに東横線に乗り、「学芸大学」で下車。飯島書店さん、「ブ」、「本とうです」と古本屋巡り。近くに天然温泉のスーパー銭湯がある、というので入る。ぽかぽかランド「鷹番の湯」。タオル大小に、シャンプー、ボディソープがついて600円。湯はさらっとしてて、温泉かどうかはわからなかった。しかしいい気分です。
夜は曽我部恵一バンドとカーネーションを楽しむ。良質のポップチューンを生み出す2バンドが、客を乗せていくさまが見もの。ぼくはゲスト席で、イスに座ったが、客はほとんど立ち見。3時間、元気だなあ。曽我部のバンドは11人の大所帯。赤いギターを弾いている若い子が体つきや顔の感じは女だが、胸がまったくなく、いったい性はどっちだろうと最後まで気になった。メンバー紹介のとき、最後のベースをわざとすっ飛ばし、「おーい、忘れてるよ」とベースが言う。お約束だが、笑った。
今日は高円寺均一祭の二日目。100円になる。しかし、昨日200円の日にやはり行っておくべきだった。7冊買ったが、たぶん網棚に忘れても、しかたないなあ、とあきらめられるぐらいの買い物だった。
それより、先日これは飯田橋「ブ」で買ったのだったか、松村雄策『それがどうした風が吹く』(二見書房)音楽以外の本や映画の文章を集めたもので、巻頭にあるの「ひとりぼっちのあいつ」は、佐藤泰志について書いている。
「単純に、僕は佐藤泰志のファンだった。もっとも優れた小説家だと思っていた。本人には迷惑だったかも知れないけれど、僕達の世代を代表する小説家だと、あっちこっちで言ったり書いたりした」
ほんとうに好きだったことがわかる文章だ。あっ、と思ったのは、佐藤の命日(十月九日)がジョン・レノンの誕生日で、生きていればジョン・レノンの五十回目の誕生日になる一九九〇年十月九日に、佐藤は自殺した、という件り。
同じく「ブ」で買った白鳥恵美子『風たちの輪舞』は、ちょっと気恥ずかしくなるタイトルとカバーだが、なかに「トワ・エ・モア」結成のことが書かれている。それ以後のことは関心ないが、昭和58年、全編の詩を荒川洋治が書き下ろした「鳶色の街」について触れてある個所があり、ここをチェックだ。