風は秋の気配

okatake2010-09-02

「上京する文學」2回目のため、一日、石川啄木と格闘。イラストも描く。
一青窈「key」に収録された数曲を、川江美奈子というシンガーソングライターが曲を提供していて、とくに「受け入れて」という曲がいいので、アマゾンで、「時の自画像」というアルバムをアマゾンで注文して、今日、とどく。ところが、これがダメなんだなあ。詩がまったくダメ。「最終電車」という曲があるが、「ポニーテールがふわりと揺れる 傷つくことに忙しかった少女」という個所があるが、これ、雰囲気だけで絵になっていない。何も言ってないに等しい。あまりに発想が凡庸なのだ。ざんねんだが、作曲家に徹したほうがいいのではないか。
たとえば、川江が曲を提供した一青窈の「受け入れて」だと、一青の詩なんだが、「背もたれの助けを借りないで 大きな伸びをした 春が経つ」となる。こうなるとコトバが起ちあがるでしょう。
初めて、福音館から原稿依頼がある。どうも松本典子ちゃんの口添えらしい。松本さんのウサギの写真集が「こどものとも」に収録され、そこに挟み込まれるフロクに絵本について書く。『夕凪の街 桜の国』のこうの史代さんが、それにあわせて四コマ漫画を描くらしく、これは楽しみ。
来週、サンデー毎日・著者インタビューで酒井順子さんに取材します。『こんなの、はじめて?』講談社という本です。
出久根達郎さんから『新懐旧国語辞典』(河出書房新社)をいただきました。
図書館へ本を借りに行ったのですが、日ざしは強いが、風に秋を感じました。

昨夜だったか、CSでときどき偶然チャンネルをあわせる坂崎幸之助のフォークライブに、南佳孝が出ていて、これがすごくよかったのだが、バックでピアノを弾いているのが、どうもジャズピアニストの山本剛らしい。これがじつによくて、しばらく聞いて、ああ、これはやっぱり山本剛だと思った。京都時代、中古レコードを漁っていたとき、よくTBMレーベルを探していたが、そこで何枚か山本剛を買った。懐かしいなあ。