まだ夏なんです

okatake2010-08-25

旅猫HPで、よくできた「外市」CMを見て、しきりに感心し、
http://tabineko.seesaa.net/
往来座HPで、木村衣有子さん『味見はるあき』写真展のために作った、展示スペースを見て、
野村サチヨの度肝を抜く写真集に呆れて、
ああ、ぼくは何もやっていないなあと、ためいきをつく午後でした。

「夏の終りの夕暮れに消えそうな空に」
と、この時期の夕方、必ず口ずさんでいます。

チリの炭鉱の落盤でシェルターに閉じ込めた男たち、村上春樹の小説みたいですね。

昼、やきそばを作って一人で食べて、午後、志ん朝を聞きながら昼寝。古本屋の夢を見た。夢によく出てくる古本屋が集まるエリアに、またやってきた。目が覚めたら、古本屋の匂いをかぎたくなって西荻へ。オープンのとき渡せなかった、マッチ箱がたくさん入った大きなガラス瓶を、これは「なずな屋」にあったほうがよいだろうと持参する。
行きの中央線車内で、前に立った中年の大柄の女性が、いきなり手でリズムをとるように、大きく何度も打ち鳴らす。見た目、変に見えないのが余計に怖い。また、パンパンパンパン。書類みたいなものがぎっしり詰まったカバンを持っているから、ちゃんと仕事をしているんだろうが、静かな狂気、という感じで怖かった。
ちょうど読んでたのが日影丈吉の「かむなぎうた」という短篇で、これがまたちょっと怖い話だから余計そうだった。
ヨムヨムの文豪時計、太宰を娘に貸してあるため、電池のきれた漱石を、どこかで電池交換しようと持参したが、西友のなかにある時計店では、1575円〜、とある。ちょっと高いな。パスして、なずな屋へ行ったらクークーさんがいた。これから店番のアルバイトをするという。「じゃあ、ぼくがこの世でいちばんイヤな客になって入ってくるから練習や」と脅かす。悪い奴だよ。澄ちゃんにマッチ箱の瓶をリニューアル開店祝いに進呈し、音羽館で、がさごそ買う。こちらも、よく知っている、意外な人が店番していた。西荻はいま、すごいです。
帰り、女子大通りのメガネ屋さんの前を通ったら、入口のガラスに「時計電池交換400円」と書いてある。こんなに安いのは初めて。なかへ入ると、親切にさっさとやってくれた。電池交換をした時計を手渡すとき「本を読むのがお好きなんですね」と主人が言う。漱石の顔がついた時計だからだ。「ええ、これ、太宰のもあるんですよ」と答える。「ああ、そうでしたか」と主人。ほんの少しの時間だったが、居心地のいい店だった。これから時計の電池を換えるときはこの店にしよう。
夜は、娘の誕生日で、ちょっとだけきばって外食。阪神はようやく勝った。22点も取るなら、どうして先の三連戦で、と思う。
「デ」でジャケ買いで、ジャズのCD3枚。sweet jazz trio「swedish」が、風呂の中で屁こいてる系ですが、コルネットとギターとベースという変則編成でなかなかいいです。